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橋下知事誕生


「きれいごとばかり」、職員が知事批判

30歳女性職員 「サービス残業実態知って」

 大阪府の橋下徹知事は13日、30歳以下の若手職員330人を集めた初の朝礼を行った。「府民のために大阪を変えよう」などと熱弁を振るったが、女性職員が「知事は、職員と府民をバラバラにするようなことばかり言っている」とその改革手法を批判する一幕もあった。

 若手職員に改革意識を共有してもらう狙いで、知事は財政再建策などについて持論を語った。ハプニングが起きたのは、その途中。当初、朝礼を始業前にしたいと思っていたが、府幹部から「超過勤務手当がいる」と言われたエピソードを披露した直後、突然、環境農林水産部の女性職員(30)が立ち上がり、「(私たちが)どれだけサービス残業をしていると思っているんですか。知事はきれいごとを言っているが、府庁を変えられるのは現場をわかっている職員だけ」などと厳しい口調で不満を述べた。

 橋下知事は「そういう意見はありがたい」と応じ、終了後、「大勢の中で意見を言う姿勢は立派。意気に感じた」と語った。今後も月2〜3回のペースで若手職員への朝礼を行うという。一方、女性職員は「みんなが思っていることを言っただけ。職員に『声を上げよう』と呼びかけたかった」と話した。

2008年03月13日  読売新聞)
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