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香港でインフルエンザ猛威、4児死亡 全面休校

2008年03月13日20時33分

 香港でインフルエンザが流行し、乳児から7歳までの計4人が死亡したため、香港政府は13日から28日まで、すべての幼稚園や小学校を休校とした。03年の新型肺炎SARSで300人近い死者が出た記憶があるだけに市民は心配を募らせている。

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香港の小学校で12日、マスクをつけ並んで歩く子どもたち=AP

 休校は幼稚園約1000カ所、小学校約670校の計約55万人が対象。ほかに障害者が通う62校も休校となった。2月末から発熱やのどの痛みを訴える子供が増え、地元紙によると感染者は12日までに700人を超えた。地元紙によると、死亡した4人のうち3歳の女児からH3型、7歳の男児からH1型の従来型ウイルスが検出された。ウイルスと死因の関係は明らかでないが、発症から死亡までの時間が短いことなどを重く見た政府は13日、専門医による原因究明チームをつくった。

 香港政府食物衛生局の周一嶽局長は、全面的な休校は「市民の懸念を考慮した上での予防的な措置だ」と強調している。

 香港に2カ所ある日本人学校の小学部は、14日に予定していた終業式を1日繰り上げた。

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