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<生活習慣病>睡眠不足でリスク拡大 日大などが疫学調査

3月12日20時9分配信 毎日新聞


 睡眠時間が短いと、肥満や高血糖、動脈硬化の原因となる脂質異常症を引き起こしやすいことが、日本大学などによる国内の大規模疫学調査で分かった。調査を行った兼板佳孝・日大専任講師(公衆衛生学)は「睡眠も、喫煙や運動、栄養・食事、飲酒などと同様に生活習慣病と密接に関連する。生活習慣病を予防するには、睡眠習慣を含めた保健指導が必要だ」と話している。

 睡眠時間が短すぎたり長すぎると死亡リスクが高まることは知られている。だが、日本人を対象とした睡眠時間と生活習慣病のリスクとの関連は、これまで十分な検討がなされていなかった。

 兼板さんらは、地方公務員の男性約2万1700人の健診データを99年から06年まで追跡。99年時に肥満(体格指数BMIが25以上)でなかった約1万1400人について、7年後の肥満の発症率と睡眠時間の変化との関連を調べた。

 両健診時に睡眠時間が5時間以上だったグループに比べ、両健診でいずれも5時間未満と短いグループは1.36倍、7年間で5時間未満に減ったグループは1.33倍、肥満になりやすかった。高血糖や脂質異常の高トリグリセライド血症についてもほぼ同様の結果が出た。さらに、元々肥満だったグループは7年後に睡眠が短くなる割合が高く、肥満と短時間睡眠が相互に関連することも分かった。

 また、東北地方のある町の住民健診データ(成人男女計約1060人)の解析では、睡眠時間が6時間未満と8時間以上の場合、過去約1カ月の血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cの値が高い人の割合が増え、睡眠時間が短いか長いと血糖値が高くなりやすいことが示された。【須田桃子】

最終更新:3月12日20時9分




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