国際ニュース検索

英で小売店にレジ袋有料化を義務付けへ、2009年にも法制化

  • 2008年03月13日 17:25 発信地:ロンドン/英国
  • 写真
  • ブログ

関連写真 1

英リバプール(Liverpool)の英小売り大手テスコ(Tesco)店舗で、ショッピングカートに乗せられたビニール製のレジ袋(2006年10月3日撮影)。(c)AFP/PAUL ELLIS

  • 記事をクリッピング
  • 写真を拡大する
  • 写真をブログにつかう

【3月13日 AFP】英政府は12日、環境対策の一環として、スーパーや小売店に対し、使い捨てのビニール製レジ袋の有料化を義務付ける方針を発表した。

 英議会で就任後初の予算発表を行ったアリステア・ダーリング(Alistair Darling)英財務相によれば、店側が自主的に対策を取らない場合、2009年にも有料化を法制化する。

 実施されれば市場に出回っている使い捨てレジ袋の90%に相当する120億枚の削減が可能だとしている。法制化にあたっては、すでに実施している他国の例を参考するという。

 ダーリング財務相は、レジ袋削減で英国が世界的に遅れを取っていると指摘した。

 英国では最近、マスコミがレジ袋削減を大きく取り上げるようになった。英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)は前月、紙面8ページを割いて「レジ袋追放運動」の広告を掲載。非生分解性の使い捨てレジ袋の使用を禁止するよう政府に訴え、同紙上への寄稿でゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相が回答する一幕もあった。

 削減に向けては、有料化や、より環境に優しい材料で製造されたバッグに対する値引き、使用済みバッグの回収など、さまざまな試みが始まっている。

 英小売り大手マークス・アンド・スペンサー(Marks and Spencer)は2月末、5月からレジ袋を1枚5ペンス(約10円)で有料化し、売り上げを環境保護団体に寄付すると発表した。

 同業のテスコ(Tesco)は、レジ袋は無料で提供するものの、袋を生分解性のものに切り替えたほか、レジ袋を使用しない客にサービスポイントを提供している。

 地方自治体でも対策が進んでおり、ロンドン市は前月、市内のオックスフォード街(Oxford Street)とリージェント街(Regent Street)で、レジ袋削減キャンペーン活動を実施した。(c)AFP/Elodie Mazein

このニュースをソーシャルブックマークに登録する

  • みんトピに投稿
  • Buzzurlに追加
  • newsing it!
  • トピックイットに投稿する

この記事の前後のニュース

新着ユーザースライドショー

中南米 北米 中東・アフリカ アジア・オセアニア ヨーロッパ 中東・アフリカ