佐賀放送局

2008年3月13日 16時0分更新

県民投票条例案 否決


早ければ今月中にも着工が認可される見通しとなった九州新幹線長崎ルートについて、あらためて県民に建設の是非を問うべきだとして県議会議員9人が提出した県民投票の条例案は12日、県議会の本会議で採決が行われ、賛成少数で否決されました。

この条例案は県議会の3つの会派、「県民ネットワーク」「市民リベラルの会」、「共産党」のあわせて9人の議員が今月5日に議長に提出したもので、佐賀県に住む18歳以上の人に投票資格を認め、新幹線建設に賛成か反対かを問うことや、知事や県議会は投票結果を尊重しなければならないことなどが規定されています。
条例案は12日の県議会の本会議に諮られ条例案の提出者が「九州新幹線長崎ルートの建設をめぐっては、県民の意見が賛成、反対に2分されている。
あらためて県民に是非を問うことで県民の意思を県政に反映させるべきだ」と述べて条例案に理解を求めました。
この後、採決が行われ条例案を提出した「県民ネットワーク」「市民リベラルの会」、「共産党」の3会派が賛成、一方、「自民党」「公明党」、「志の会」の3会派が反対し、新幹線の是非を問う県民投票の条例案は賛成9対反対31の賛成少数で否決されました。自民党会派の篠塚周城議員団会長は「九州新幹線・長崎ルートについては県議会の常任委員会や特別委員会を設置して議論を尽くしてきている。
すでに国において着工の認可がされるという時期で、これからは新幹線をどう生かして地域発展に取り組むかを議論していくべきだ」と条例案に反対した理由を話していました。