さて、今回は昨夜読んで「うーむ」とうならされた漫画について紹介(宣伝)します。ホテルを舞台にした「コンシェルジュ」という漫画の第12巻がそれで、実はこの作品は昨年8月26日のエントリ「最近読んでみた漫画の認識の真っ当さについて」でも取り上げています。ただ、この巻に収録されている第73話「総裁選の裏側」が、あくまでエンターテインメントながら私にとって、とても得心がいく内容だったので、もう一度書いてみようかと思い立ちました。
(c)藤栄道彦 いしぜきひでゆき/新潮社 COAMIX
で、きょうは出版元の新潮社に電話して、中身の絵の部分をブログに掲載する許可もとりました。著作権の関係で難しいのではないかと思ったのですが、快く了承していただきありがとうございます。何事も引っ込み思案をしていないで、試しに言ってみるものですね。
さて、下手な接写ですいませんが、題名の通り、これは昨年9月の自民党総裁選をテーマにした架空のお話です。まずは、麻生太郎氏をモデルにしたとみられる不破議員(顔は全然違うタイプですね)が、報道陣に囲まれているシーンからどうぞ。
ここに出てくる任期半ばで退陣した「田辺首相」とは、安倍前首相のことですね。そして、記者が不破議員に「何もかも途中で放り出すことを『タナベする』なんて流行語まで生まれてるようで…」と話しかけています。これは、朝日新聞がコラムで流行らせようとした「アベする」という言葉(私が最も嫌いな言葉です)をもとにしたものでしょう。「アベする」は、朝日や東京新聞の後押しにもかかわらず当時も今も全く聞いたことがありませんし、逆にこの一件をきっかけに生まれた「アサヒる」という言葉は今も流通していますね。皮肉な話というか、正義は勝つというか。
この記者の問いかけに対し、不破議員は「どこで流行ってるの。聞いたことないけど…」とつっけんどんに答え、焦りながら「あちこちで聞きます」と返答した記者をさらに「なんて雑誌?」と追及します。記者が返事に窮する姿が、私も記者の一人でありながらとても気持ちいいのはどうしてでしょうか。実際には、安倍氏の盟友である麻生氏に対し、記者がこういう会話をしかける場面はなかったろうと思いますが。
「あんな下品な流行語でっちあげて個人を中傷しようなんて連中」…。いいセリフです。あの悪夢の参院選とその後の自民党総裁前後にあったいろんな出来事、醜悪なメディアの現実が、こうして実名は登場しないまでも、漫画作品として記録にとどめられるというのは面白いなあと思います。この「コンシェルジュ」がどの程度人気のある作品なのかは知りませんが、まだまだ続き、たくさんの人が読めば、その人の記憶にはなにがしかの印象が残るでしょうし。
次のシーンは、総裁選目前の帝都新聞が行った世論調査で、福田首相をモデルにしている添谷議員が、不破議員を大きく引き離して国民の期待を集めているという場面です。登場人物(主人公)が、この結果に疑問を示します。何か当時を思い出しますね。この帝都新聞とは、どう読んでも読売新聞をモデルにしているとしか思えません。
調査結果に驚く女性に対し、ホテルの同僚が裏事情を説明します。ここに出てくる「上層部」とは、ずばりナベツネ氏のことでしょうね。世論調査で、そこまで極端な操作ができるとは私は思っていませんが、あくまでフィクションですからそこはさておき。総裁選前、確かに各種世論調査では福田氏に期待するという声が多かったのですが、そういう人たちは福田政権の現状についてどう考えているのでしょうか。裏切られたと思っているのか、それとも自らの不明に思いを致しているのか。
この作品は、このほか例の「クーデター説」などについても言及していますが、まあ、これだけ宣伝すれば十分だと思うのでここらでやめます。本日、道を歩きながら「あとでこの作品についてブログでアップしよう。朝日と読売、ひいてはマスコミ全般に対する批判にもなっているな…」と考えていたところ、ばったり宮内庁担当時代に一緒だった読売の記者と数年ぶりに出会い、「ブログ読んでいるよ」と言われました。悪いこと(?)はできないなあと、観念した次第です。
さて、ホテルつながりで思い出したので、ちょっと以前のことを書きます。2月22日に、赤坂プリンスホテル(グランドプリンスホテル赤坂)で安倍前首相と中国の唐国務委員の会談があったのですが、そのときの会場のテーブル写真がこれです。日本と中国の国旗が並んで飾られていますね。
実はこのとき、最初は日の丸はカメラ側を向いておらず、反対側にしぼんだ形で垂れ下がっており、中国国旗ばかりが目立つ形になっていました。中国の報道陣も多数来ていましたし、そこで私がおせっかいとは知りつつ、ホテルマンに「きちんとこっちを向けて整えたらどうか」とお願いしたところ、ホテル側はだれとも分からない記者のいきなりの要請に嫌な顔一つせず協力してくれました。ありがとうございます。
事後ブリーフによると、この会談で安倍氏は唐氏に対し、中国製ギョーザ中毒事件について「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」と述べ、日中両政府間で政治決着を図ることは解決にならず、徹底的な真相解明を行うことが必要だとの考えを伝えました。今のところ、消費者が納得できるような状況には全然なっていませんが、日本のリーダーである福田首相はどう思っているのでしょうね。案外、何も考えていなかったりして。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/trackback/509281
2008/03/12 14:45
おっと連投ですね。
>「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」と述べ、
さすが安倍さんですね、たしか唐氏はいろいろな人と会談したはずですが、餃子事件を持ち出したのは安倍さんだけだったような気が?。
>新聞は発行部数一位の新聞ですが上層部に物を申せない社風があります
この作者はよく見ているな~。心ある読売記者よ、さっさとナベツネ追い出して日本人のための新聞社に戻れ!。
2008/03/12 14:50
阿比留様
お疲れ様です。
素敵な漫画ですね。
ある種のカタルシスになって気持ちが落ち着きますが、現実はそれとは別に動いていることに思いをいたさなければいけませんね。こうした表現活動が現実に変化を与える「チカラ」をもてればいいのですが。
それにしても、何が素晴らしいって、「不破議員」に食いつくA社の人と思しき記者の顔が秀逸ですね。この手の左傾メディア人の概念型を具象化したようで、思わず見入ってしまいました。こんな人、居そうですよ。
2008/03/12 14:51
こんにちは。
おもしろいマンガですね。小生は、このマンガを読んだことがありません。こんど見てみようと思います。
毒餃子のことで、福田氏が積極的に発言する気があるのかどうか、わかりませんが、何も言わないのであれば、考えていないと言われても仕方が無いと思います。
以前の発言の引用ですが、
「中国製冷凍ギョーザ中毒問題で中国公安省が同国内での毒物混入の可能性は低いと発表したことについて
【(中国側は)これからも日本と共同して、しっかり調査したいということを言っていたのではないか。非常に前向きだ】
と述べ、...」
今まで、これほど脱力する言葉を聞いたことがありません。
まさに「orz」の状態になったくらいですから。
2008/03/12 15:10
実際の記事などでは、いろいろな差し障りがあったり、もっと複雑だったりして、漫画のように明快な形にはしにくいのでしょうね。
漫画の世界でも少し前までは、日本が悪い・戦争は駄目、の単純な正義感をベースにしたものが殆どでしたが、最近ではもっと冷静に描いているものがありますね。
作者や編集者、そして読者の世代が入れ替わるにつれ、理想論だけでなく客観的な現実論を受け入れるようになって来るように思えます。メディアで派手には報道されない人々の基盤がゆっくりと変わっているのでしょうか。
周辺国や世界の変化するスピードに間に合えばいいのですが。
2008/03/12 15:29
阿比留 様、 こんにちは。
実は私もマンガ愛好家。 偉そうなことは言えませんが、マンガからいろんなことを学び、子どもの頃などはよく母に「あなたの教科書はマンガねぇ~」と揶揄されました。 自分が母になって、日本語の勉強のため「マンガ読みなさい!」と子どもを叱っているぐらいです。(笑)
私は元ホテル屋なのですが、「コンシェルジュ」ということば自体が一人歩きするようになるとは… なんか妙に年をとった気分です。ホテルも表の顔と裏の実態がいろいろある業種ですが、ゲストを満足させるという原則には価値観の相違はなかったです。
2008/03/12 15:32
2008/03/12 15:40
阿比留記者、こんにちは。
久々にわが待望する安倍前首相の姿、ありがとうございます。
>この会談で安倍氏は唐氏に対し、中国製ギョーザ中毒事件について「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」と述べ、日中両政府間で政治決着を図ることは解決にならず、徹底的な真相解明を行うことが必要だとの考えを伝えました。<
いいですねぇ。スカッとする啖呵ではありませんか。この唐氏も、本音をいってくれる安倍前首相が好きなのではないでしょうかね。福田首相は親中にあらず、媚中であり我不関炎に罹っているようです。
漫画の話も、この作者はよく言ってくれましたね。GJでしょう。
2008/03/12 16:56
hanausagi様
餃子事件は他の政治家も持ち出していますが、この政府間だけで話を終わらせても意味がないというメッセージを発したのは安倍氏だけであったと記憶しています。弊紙もいろいろと欠点の多い会社ですが、読売さんも、漫画にここまで露骨に書かれるような体質は、できたら改めた方がいいですね。余計なお世話でしょうが。
2008/03/12 17:19
heavyheavy様
カタルシスを感じることも精神衛生上とても大切だと思いますが、もちろん現実社会のことも踏まえていなければなりませんね。>こうした表現活動が現実に変化を与える「チカラ」をもてればいいのですが。…私もそういう期待を持ちたいと思っています。>この手の左傾メディア人の概念型を具象化…笑わせていただきました。
2008/03/12 17:22
近未来様
こんにちは。>今まで、これほど脱力する言葉を聞いたことがありません。…私は、ああ福田さんらしいなあ、思わず地が出たのかなあと感じました。脱力した点では同じですが。
2008/03/12 17:43
やせ我慢様
ええ、フィクションだからこそ、かえって真相に近いことをずばっと指摘できるということはあると思います。政界もジャーナリズムの世界も、世代交代が進めば、今とは少しは違った様相になると思っていますが、それまで社会が今の形でもつのかというと、甚だ心許ない限りです。
2008/03/12 17:46
さくらの こころ様
こんにちは。本を読む子は漫画も読み、漫画を読む子は本も読むという調査をずっと以前に読んだことがあります。逆に言うと、本を読まない子は漫画も読まず、漫画を読まない子は本も読まないと。現代は電車内で読書するかわりに携帯ゲームやメールをしている若者が目立ちますね。>私は元ホテル屋なのですが…。そうでしたか。実は私はこの漫画を読んで初めてコンシェルジュというものを知りました。
2008/03/12 18:15
中国毒餃子問題ですかw
日本の企業は賞味期限を最大6時間40分時間を超過して叩かれ記者会見まで開きましたが?
あのミートポープですら毒物を混入してませんが?
残留農薬、毒物混入、その後の中国企業の対応、中国政府の対応など
日本のマスコミ、政府は何をしてるんでしょう
折りしも北京五輪への不安で参加を取り止め、合宿取り消し、滞在時間の短縮など、アスリートは対応しています
先日のサッカーではわざわざ監督に「餃子を食べて欲しい」など馬鹿な発言をしたと伝えられていましたね・・・
選手の安全より「日中友好」かよ!
ま、案の定ラフプレーの嵐で益々中国の実態がばれてしまいましたがw
そう言えば駐留大使の車がボコボコに去れましたが、寡聞にして謝罪したとは聞いていませんw
いい加減、中国に期待を持つもは止めた方が良いとは思うなですがね~w
2008/03/12 18:40
阿比留さま
最近、昔から読んでいる漫画家のマンガしか読まなくなっているので、
こうした情報はありがたいです。
(文藝春秋の麻生氏とさいとうたかお氏の対談も面白かったですよ)
一方テレビドラマでは、日本の文化を大事にし「主張する日本」を掲げる政治家が、実は悪役だったとかいう設定が見られたりして、これは意図的か?と首をひねることがあります。まあ、人権擁護法案の報道(がないこと)を考えても、テレビはもうどうしようもないのか…。
「きちんとこっちを向けて整えたらどうか」…素晴らしい!でもこうした舞台装置に関しても本来国側が細部まで気を配らねばならないはずですよね。(あるいは福田氏の意思を尊重した外務省が手を回したとか?)
2008/03/12 18:44
阿比留さま
こんにちは。
こんなマンガがあったなんて、全く知りませんでした。
いい情報ありがとうございます。
それに安倍さんが中国に対して毒ギョーザ事件の早期解決に
言及している言葉が、的を得ていていいですね。
それにしても・・・
>福田首相はどう思っているのでしょうね。
>案外、何も考えていなかったりして。
思っただけでも、ありえる話で恐ろしい!
2008/03/12 19:41
阿比留さん、
産経記事を読んでいると「不破議員」の総理総裁就任が近い、と感じられますが、あれは阿比留さんの書かれたものですか?でも早くそうなって欲しいと念じるばかりです。
2008/03/12 19:57
2008/03/12 20:00
jess-kun様
こんばんは。今はいろいろと日本は変になっていますが、物事が分かっている人も志を持っている人も地道に努力を続けている人もたくさんいるのだと思います。ただ、そういう人たちが現時点では必ずしも多数派・主流派になれていないだけで。世の中なかなかうまくはいきませんが、希望を持ってやっていきたいと思います。
2008/03/12 21:28
take8様
>いい加減、中国に期待を持つもは止めた方が良いとは思うなですがね~w …ネットの反応やネット世論を見ていると中国に対しては批判というよりも、もっとはっきりと突き放したものを感じますが、一般国民の対中感情はまだそこまではいっておらず、いまだに中国に親しみや憧れのような不思議な感情を抱いている人も少なくないようです。そう言う意味で、中国が今のような行動を繰り返してくれることは、悪くない点もあるかと。彼らは彼らなりに、相当追いつめられてもいるようですし。
2008/03/12 21:31
暁様
恐縮です。ただ、我が国はそこまで陰謀をはりめぐらしたり、裏から手を回さなくても、いつも対中関係などでごく自然に変な行動や、だめな発言をする人たちに充ち満ちているので、>あるいは福田氏の意思を尊重した外務省が手を回したとか?…こんなことはわざわざする必要がないのだろうと思います。
2008/03/12 21:33
阿比留様 こんばんは。
「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」安倍さんはさすがに正確に発言しますね。安倍さんはトップに立って、このようなズバリ発言ができなくてさぞやりにくかっただろうと推察します。再び、側面からでも日本のために行動してほしいと願います。
中国など共産党が言えばみんなひれ伏すものと考えているはずですから、よけい堪えるでしょうね。我が国では、政府が笛を吹いてもおかしなことをしていたら、誰も相手にしませんからね。特に食べ物のこととなれば、チャイナフリーは当分止まらないでしょう。
いいマンガというものは、言葉以上の説得力を発揮し、印象に強く残ると思います。日本は本当にマンガ王国と言っていいほど多彩ですね。
いいマンガを世界に広げれば日本の美徳も同時に広がると本当に思います。ジダンやトッティが「キャプテン翼」でサッカーを始めたごとくですね。
2008/03/12 21:41
記者様 いつもご苦労様です。
確かに記者様のおっしゃるように前総理を揶揄するような、アベするという言葉はあまりききませんし、又そう言う言葉を使うべきではないと思います。
昨日、大阪の在日韓国人姉妹が巨額の相続税脱税で摘発されましたが、実名で無く通名で報道した大手マスコミが多い中で、産経はきちんと実名で報道していました。
立派な姿勢だと思いますし、ネットでも話題になっています。
特定団体や政治家に媚びない姿勢こそが、日本の大手マスコミに求められているのだと思います。
2008/03/12 21:49
こんばんわ!阿比留さん。
私もひつこく、あちこちに抗議メールをしたり、FAXをしたり、電話をしたり、もうたいへん!
しかし、私、信じているんですよね!自分のやっていることを。時間はかかる。しかし必ず事態は動く!
継続は力なり!こう感じているのは、ここに御投稿されている皆様のパワーが私を奮いたたせているんです。小さいことからはじめていきます。
自分を信じて!
さて、もうちょっと、ふんばりますか!
2008/03/12 22:37
阿比留記者
連投 御苦労様です♪
> 「コンシェルジュ」
抜粋で面白いな〜と思ったのは
1.不破、田辺という政治家の苗字
-> どっかの党のエライさんに居た(現存か?)名前ですね。
2.「帝都新聞」なる発行部数一位保守系新聞
-> 「究極のメニューを四半世紀近く追い求めている某漫画」では主人公のライバル社がそれでしたね...「強引な販売戦術で部数延ばした...」というくだりがあって結構笑える設定でしたが、関西地区出身の私は当時「帝都=読売/東西=朝日」と考えてました。 しかし、暫く関東圏に在住した後「どっちとも言えない」に考え方が変わりました...購読1ヶ月で洗剤1年分は或る意味凄いぞ朝日新聞!(苦笑)
> ...麻生太郎氏をモデルにしたとみられる不破議員...
そう言えば、外相時代も記者会見で「あんた何処の新聞社?」とか良く言ってましたよね〜。 わざわざ大臣会見録に残るように新聞社名を復唱したりして...確信犯ですな♪
2008/03/13 00:50
こんにちは。
面白そうな漫画を紹介してくださり、ありがとうございます。早速購入して読んでみたいと思います。
「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」
さすが安倍前首相ですね。
中国側の対応を見ていると、この言葉をまったく理解していないようですね。というか、真相が究明されたら、完全にソッポ向かれるからでしょうな。
2008/03/13 01:19
はじめまして、コミックカウボーイと申します。
何時も記事を読んで勉強させていただいております。
今回の記事を読み思い出したので、たまたまこの造語を作った石原氏のブログを検索してみたら、その件に関してコメント?されておりますが。
http://blog.otonaryoku.jp/200803/article_1.html
なんと言いますか・・・そういう趣旨の方だったようで、このような方に一部とはいえ踊らされた人が居たのかと思うと、正直日本のメディアの見識を疑いたくなります。
その当時は「官邸崩壊」の著書、上杉氏も話題に成りましたが、
世耕弘成議員は『上杉隆氏には会ったことも、見たことも、もちろん取材を受けたこともない』とおっしゃっておられますが、真偽は如何なのでしょうか?
http://blog.goo.ne.jp/newseko/s/%BE%E5%BF%F9
2008/03/13 01:22
2008/03/13 01:38
阿比留さんこんばんは。
本日、道を歩きながら「あとでこの作品についてブログでアップしよう。朝日と読売、ひいてはマスコミ全般に対する批判にもなっているな…」と考えていたところ、ばったり宮内庁担当時代に一緒だった読売の記者と数年ぶりに出会い、「ブログ読んでいるよ」と言われました。悪いこと(?)はできないなあと、観念した次第です。
いやいや…。そんな悪い事というほどでもないでしょう。マスコミ全般に対する批判も時には自らを戒めるために必要な時もありますでしょうし。
赤坂プリンスホテルのホテルマンの話はちょっと嬉しくなりました。さすがプロというか、当たり前と言えば言えるのですが自国の国旗に対して誇りも何も感じない人が増えてる中で、こうしたちょっとしたことをきちんと出来る人っていいと思います。
2008/03/13 02:05
yattaraeegana様
こんばんは。この漫画は雑誌に連載中のようなので、今回取り上げた話も雑誌を読んでいる人はずっと前からご存知だったと思います。私は単行本になって初めて読んだので、時期はずれの紹介になったかなあ、と思っています。またよろしくお願いします。
2008/03/13 02:08
丸幸亭老人様
私は今外務省担当なので、政局原稿には直接タッチはしていません。でも、多くの自民党議員はもともと福田首相のことをよく知った上で担いだわけではないので、今日のていたらくにうんざりし、やはり選挙前には代わってもらった方が…と考えているのではないでしょうか。
2008/03/13 02:18
dpal451様
こんばんは。今回のエントリに書いた安倍氏の発言部分は、新聞記事にもなっているのですが、前首相ということで小さな扱いでした。ただ、中国側に伝えるメッセージとしては、単に問題の早期解決を訴えるだけの政治家が多い中で、非常に意味のあるものだったのではないかと思います。日本の漫画文化は世界に誇るべきものだと思っています。
2008/03/13 02:22
ウルリケ マインホフ様
>特定団体や政治家に媚びない姿勢こそが、日本の大手マスコミに求められているのだと思います。 …マスコミは広告を出稿してくれるスポンサーには弱い部分も正直あるのだろうと思いますが、現場で記者をやっている分には、それで記事をどうこうされたり、配慮を求められたりすることはまずありません。紙面スペースの制約はありますが、基本的に自由に書かせてもらっています。まあ、ブログに比べれば、表現や内容が過激にならないよういろいろ考慮はしなければなりませんが。
2008/03/13 02:24
2008/03/13 02:29
一閑様
田辺はローマ字で書くとTANABEですから、「ABE」が中に隠れているということだろうと思います。昨年、「コンシェルジュ」を紹介したときには、この作品が某有名グルメ漫画を真っ向から批判しているのを取り上げたのですが、わざと帝都新聞という名称はそのまま使ったのかなあと思いました。麻生氏をよく知る同僚記者にこれを読ませたら、「そのまんまじゃないですか」と笑っていました。
2008/03/13 02:32
izasaburo様
こんばんは。中国もだいぶ変わってきたとはいえ、まだ日本と世論、消費者の概念を共有するには到底至っていないでしょうから、日本の反応がどうしても自国のような政治主導のものに見えてしまい、よく理解できないこともあるのでしょうね。一党独裁の専制国家ですから。本当に困ったものです。
2008/03/13 02:38
コミックカウボーイ様
はじめまして。ご紹介いただいた石原氏のコメントを読んでみました。自分の行為を正当化し、それが批判されたのはネット社会の弊害であるかのように書いていますね。やれやれ。>このような方に一部とはいえ踊らされた人が居たのかと思うと、正直日本のメディアの見識を疑いたくなります。…踊らされたというより、踊りたい人が自分で積極的に踊ってみせたということだと思います。観客はシラケていたようですが。>世耕弘成議員は『上杉隆氏には会ったことも、見たことも、もちろん取材を受けたこともない』とおっしゃっておられますが、真偽は如何なのでしょうか?…それは当然本当のことだと思います。私も上杉氏には何度か書かれ、その本にもなぜか登場していますが、一度も会ったことも話したこともありませんし、書いてあることもけっこうそれは違うよ、と思っています。ただ、上杉氏は各紙の記者から情報を得ているとは聞いたことがあります。
2008/03/13 02:44
セアラ小太郎様
こんばんは。>そんな悪い事というほどでもないでしょう…。ブログを書き続けていると、どうしても自分のことは棚に上げて他者(社)を批判するようなことが多くなり、ときに自分でもこれはどうかなと迷いながら書くことがあります。できるだけ、自分(自社)のほめられたものではない部分も正直に記し、相対化しようとは心がけているのですが、まあ、身びいきも否定できませんし。ふだんは意識しないようにしているのですが、他紙の記者に「読んでいる」と言われると、小心者の私はプレッシャーを感じるのも本当のところなのです。赤プリの件は、私も少しうれしかったので、いつか書きたいと思っていました。
2008/03/13 06:34
おはようございます。初めてコメントさせていただきます。
この漫画で総裁選のことが取り上げられているという話は聞いたことがありましたが、単行本になったんですね。ぜひ購入して読んでみようと思います。
ちなみに3枚目の画像に写っているページでのやりとりの元ネタは、総裁選のときの話ではなくて2007年2月2日の外務大臣会見ですね。
http://www.mofa.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0702.html
↑の一番下にあります。この会見記録ではずいぶんとあっさりしていますが、実際にはこんなやりとりでした:
「〜アメリカ側が久間大臣に不信感を持っているとされているんですけれども、麻生大臣はこれについてはどのように思われますか?」『さぁ? 不信感を持っておられる、とおたくの新聞で書いているのかも知れませんけど、正面切って“不信がある”と言われたという人は誰かいます?』「……」『いや、真面目に訊いてるの』「……」『そっちだけ訊いて、こっちが訊く質問には答えないっていうのは一方的ではありませんか? 誰か聞いたことあります?』「……」『いや、訊いてんだって!』「……」『“ありません”? “ありません”。いや、声を出せ声を』「…あ、私がですか?」『あなたに質問してんの』「聞いたことはあります」『ありま“す”?』「はい」『誰にです?』「それは…申し上げられません」『そういう話か(笑)』
ところで中国製ギョーザ中毒事件関連の報道はすっかり少なくなりましたね。あの事件以来、私の食生活はガラッと変わってしまいました…。
2008/03/13 08:06
bakuroyokoyama様
こんにちは。はじめまして。面白い記者会見の様子をご紹介いただきありがとうございます。そのシーンは、総裁選であるとかその会見であるとか特定の場面ではなくて、日頃の麻生氏の記者とのやりとりをもとに創作されたものだろうと思っています。麻生氏の記者会見での楽しいやりとりについては、イザ記者ブログで佐々木美恵記者もだいぶ前のエントリで取り上げていました。
2008/03/13 09:10
阿比留さん
そう言えば麻生さんは支持する代議員の数では福田さんを上回っていましたね。(票数では人口の多い大都市も田舎も同じ3票でしたから、支持者の実態を表していませんでした)
早く麻生さんに代わった方が良いと思います。
安倍氏は唐氏に対し、ギョーザ中毒事件について「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」と言ったそうですが、全くその通りです。
中国は共産党独裁国家で、民主主義国家ではありません。
日本は民主主義国家で、例えば、政府の指示があっても、自分が納得しない限り言う事を聞きません。
両政府間で政治決着を図ることは解決になりません。
この違いをはっきり言った安倍さんは流石ですね。
トンチンカンな事を言った福田さんとは好対照ですね。
2008/03/13 09:11
高輪の件で、特にマスコミには広く知られることになったと思いましたが、「赤坂プリンスホテル」は既に旧称です。
ま、他紙から一週間遅れで社説を書いたような新聞社には、こちらのほうがお似合いな気がしますが。
「赤プリ」は「赤プリ」のままですけどねw
2008/03/13 09:59
yoshi18様
麻生氏が、福田陣営の予想に反して197票も獲得した際には、福田氏はにがい顔をしていましたし、現在の自民党四役の一人は「福田政権は長くない。次は麻生氏だ…」と漏らしたと伝え聞いています。しかし、福田首相は「何もしていないし、派手なキャラじゃないからかえって反発を生まずにけっこうもっている」(自民党幹部)という指摘もあり、しぶとく(?)政権の座にとどまっていますね。日本の現在の停滞を象徴するようなキャラだと言えるかもしれません。
2008/03/13 10:02
sankei-fool様
正式にはグランドプリンスホテル赤坂ということは承知していますが、簡単に赤坂プリンスホテルと呼ぶのはまずいでしょうか。この方が通りがよさそうですし。まあ、ご指摘があったので、正式名称も付け加えておきます。
2008/03/13 10:24
>「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」
たったこれだけのセンテンスで何をすればよいか悪いかを安倍さんらしく適確に指摘されています。これほど解り易い教示を得て、それでも中国側が変われないのなら救いようのない人種で滅亡を願うばかり。
2008/03/13 11:01
2008/03/13 11:12
阿比留瑠比 様
>「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」
よくぞ言ってくれました!!!という感じです。
「中華“人民”共和国」なのに全く人民の事など見もしない国家相手ですから、全く馬耳東風でしょうが、これこそ「国民が主役」「国民の生活を守る」政治家の発言でしょう。
後ろ向きな「前向き」発言首相は大いに反省してもらいたいですね。
2008/03/13 12:34
usausa7様
福田首相の「中国は前向き」発言は、あちこちで取り上げられていますね。やはり、だれもが何を言っているんだこの人は、と呆れたのでしょう。そういう人だということは、これまでも口を酸っぱくして言い続けてきたのですが、私が何万言費やすよりも、ご本人の言動がそれを証明してくれているようです。
2008/03/13 13:00
阿比留様、こんにちは。
>「政府よりも、消費者がきちんと納得することが大事だ」と述べ、
国民はこのような言葉を聴きたかったんですよ。
現首相は、何もわかっていない。
時計の針は戻せませんが、安倍前首相に続けてもらいたかったです。
2008/03/13 13:59
To 阿比留瑠比さん, こんにちは。
何万言費やすよりも、ご本人の言動がそれを証明してくれているようです。
=> そうなんです。アメリカでの玩具鉛問題、ドッグ・フーズ薬物混入、薬品不適正製材、我方の餃子問題、スピルバーグの北京ボイコット、今朝のCNNではチベットの北京五輪ボイコット、弾圧派と僧侶の衝突等、ドンドン、自らのメッキが剥がれ落ちてその醜い正体を現すのが、世界の人々に最も説得力があります。だって、真実ですからね。それに乗じて日本政府も「中国侵略や慰安婦はこう言う人々のでっち上げだ」と否定路線にもって行けば、事態は相当変わるのですがね。
コソボの独立等の動きも後押ししていると思います。
極めつけは、台湾独立が現実化してきた時ですね。膨大な軍事力で制圧にでたら、世界中から総スカンです。
大男だから、そういうヘマやらかしそうで、大いに期待しています。
2008/03/13 14:10
亜細亜大臣様
>国民の動向次第であろう。 …今回の件でも別の話でも、国民の動向がすべてを決するのだと思います。その「民意」が、どのようにして形作られていくものなのかは、私にはまだよく分かりませんが。
2008/03/13 14:23
夏空様
おっしゃる通り、時計の針は戻せません。現状を踏まえた上で、少しでも今と将来をよくしていくためには…と考える必要がありますが、いずれにしても現首相には早く退陣してほしいものです。
2008/03/13 14:26
tropicasso様
こんにちは。>台湾独立が現実化してきた時ですね。膨大な軍事力で制圧にでたら、世界中から総スカンです。…それはそうでしょうが、そうなったら被害を被る台湾が気の毒なので、そこに至る前に世界中の批判を浴びて引っ込むという展開がいいですね。
2008/03/13 15:03
>赤坂プリンスホテル(グランドプリンスホテル赤坂)
…何だか思い出させますねぇ、言いがかりによって括弧書きで補足しなければならなかった北朝鮮(北朝鮮民主主義人民共和国)を…。ご苦労様です。
産経も産経(産経新聞社)としなければ…。
漫画「コンシェルジュ」面白そうですね。ぜひ読んでみようと思います。テレビドラマ化したらイケそうな予感。
2008/03/13 15:14
漫画の話題ではなくて申し訳ないのですが。
自民党の古賀派が近々谷垣派と合流して大派閥をつくるようですが,これでさらに「人権擁護法案」反対派の議員に圧力がかかるのではないかと懸念しています。
太田誠一議員のブログもいつも読んでいるのですが,われわれ国民の声など屁とも思わない態度で,妙に自信満々なんですよね。
それから片山さつき議員のブログで何人かの方が人権擁護法案について賛成か反対かを聞いたら,間髪入れずに逆ギレしています。
http://blogs.yahoo.co.jp/katayamasathuki2007/archive/2008/3/4
自民党にとってこの法案は「地雷」なのだと,あらためて認識しました。
アベする [Kyan's BLOG III]
J-CASTニュース : 「アベする」は流行語?騒動 コラムニストブログ「炎上」 「す」を省いて「アベる」の方が語呂は良いように思う。 少なくとも私はJ-CASTニュースで初めて知りました。 参考 石原壮一郎 - Wikipedia…
米朝 「談合」 を承認せず、六者脱退というカード [島田洋一 blog (Yoichi Shimada)]
六者協議米国主席代表クリス・ヒル氏と金正日の手下キム・ケグァンが、まもなくジュネーブで会談を行うとのニュースが流れた。 米国務省の無原則に譲歩する能力には底知れぬものがある。十分な警戒が必要だ。 …
【オカルト「正論」】或る女「動物行動学研究家」。【擬似科学・エセ科学】 [つれづれすくらっぷ]
共産党/選挙/古代史/免疫学/家族制度・・・。やっぱり、科学風文学(虚構錯文)でしたね(笑)。 だけど、 おいおい、これが 「正論」 かよ!? 【正論】 竹内久美子 京都で共産党が元気なわけ 産経新聞 2008.…
阿比留瑠比記者のマンガ感想文(その2) [vanacoralの日記]
安倍政権崩壊で官邸担当から遊軍に飛ばされる直前、週刊コミックバンチ連載の2作品を元に政治談議をやってた産経新聞・阿比留瑠比記者ですが(参照;拙ブログ07年8月26日付エントリー)、今日のエントリーで再び、…
世にも間抜けな検閲が開始!?日本のソフト産業を衰退させる準児童ポルノ禁止法 発掘なるほど2chの珠玉 [森羅万象を揃える便利屋(本当は怖…]
【児童ポルノ】 「アニメ・漫画・ゲームの性的描写も違法に」「18歳以上が子供演じても×」 マイクロソフト、ヤフー協賛で署名開始★ 1 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★:2008/03/12(水) 13:40:39 I…
DVの実態は真昼の暗黒(1/5) [心に青雲]
《1》つくられた“実態” 1月半ばころ、新聞に以下のような記事が掲載された。 ※ ※ ※ 配偶者や恋人などによる暴力「ドメスティックバイオレンス(DV)」をテーマにした講演…
日本会議国民運動通信〜「学習指導要領案」に要望を [なめ猫♪]
15日の集会に向けての取り組みや進まない原稿に焦りを感じながら、WILLで私のことを紹介くださったジャーナリストの方から、福岡県田川郡�...
国民の為の放送を [雨天の日本に虹を架けよ! iza!…]
本来の意味でも、また別の意味でも「電波」を流し続けるテレビ局。 中でもNHKは、視聴者のほとんどが日本人であるにも関わらず、日本にとって必要な情報よりも歪んだ報道により、世論を“ミス”リードしている。 …
「アベする」と「アサヒる」と存在感 [Kyan's BLOG III]
漫画における政治描写の真っ当さに感心しました - 国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!。「アベする」は、朝日や東京新聞の後押しにもかかわらず当時も今も全く聞いたことがありませんし、逆にこの一件を…
by tropicasso
やはり皇室経済法などは早く見…