[旅田卓宗の言いたい放題]

一言メッセージ :今更この年齢になって誰に遠慮もいるもんか!

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[旅田卓宗の言いたい放題] 135

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   【僕は無実だ!上告趣意書全文掲載】
(12月13日から28日に掛けて掲載しております)
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【林真須美事件と僕の事件】

昨日和歌山カレー事件として全国的に有名になった、

林真須美被告からラブレターが届いた事を日記に書いた。

内容は彼女の無実を訴える弁護士らの会が、

この3月16日に市民会館で林真須美を救う会を開催するので、

是非僕に参加し助けて欲しいとの内容だった。

出席するか否か悩んでいると昨日書くと、

たくさんの人々からコメントやら電話を頂いた。

概ね参加すべきでは無いとの御意見だった。

ただカレー事件の林真須美被告と僕と共通する点がある。

それは捜査指揮を取ったのが同一警察官だという事である。

カレー事件が発生した時、和歌山東警察署の刑事官(署長格)だった、

野村警視が捜査指揮を取り犯人検挙により一躍名を上げ、

彼は県警本部No2の刑事部長に抜擢された。

その彼が僕を逮捕したのである。

僕にとっては全く身に覚えの無い事だから、

以来今日まで5年もの間、狐に摘まれているような心境にある。

カレー事件では状況証拠だけで林真須美被告を立件した。

1審2審共死刑判決が出ているが実は推定有罪判決である。

決定的証拠が無く、そうであろう?で有罪判決を受け、

現在最高裁で審理中である。

一方僕の場合も当初警察が押収しておきながら秘匿していた、

市長来訪者名簿等各物的証拠はいずれも僕の無実を証明しているのに、

裁判所は僕に対して推定有罪判決を下した。

警察がデッチ上げた捜査情報をわざとマスコミにリークし、

さも僕が犯罪者であるがごとき世論を煽り、

その作られた世論に迎合する推定有罪判決が下されたのである。

本来憲法では推定無罪を原則と規定し厳しく推定有罪を戒めているが、

現実は中立公正で無ければならない筈の裁判官は、

しばしば検察官の主張に従う推定有罪判決を下し、

結果幾多の冤罪被害者を生んで来た。

同じ司法習修生として学んだ関係から、

立場の違いを忘れ身内意識が働いてしまうのだろうが、

裁かれる方は溜まったものでは無い。

しかし現実はよくある話なのである。

林真須美被告と同じように推定有罪判決を受けている僕としては、

林真須美の心境を他人事のようには思えない要素がある。

つまりは野村警察官は出世欲が極めて強く、

強引に勇み足で捜査をする癖があるように思えてならない。

ただ彼はカレー事件では名を上げて破格の出世をしたが、

僕の事件ではどういう訳か捜査終結後2年の任期を残し、

逃げるように退職している。

因みに当時野村刑事部長の下にいた捜査2課長も、

抜擢昇進するどころか3年の任期を残し同じように退職している。

まるで僕を誤逮捕してしまった責任を取るように。

そこに警察の不可解さと作られた事件の実態を、

垣間見るように僕には思えてならない。

野村元刑事部長と元捜査2課長を被告人席に座らせたいと時々思う。

デッチ上げられ被告人席に座らされた者にしか分からない恐怖を、

彼らが知るであろうから。

ペペンペンペン〜

=========[獄中作(小説)]==========
【その世から覗いた僕の女遍歴】 [D子の場合]
    (純愛) 7 (旅田卓宗)
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4・5日休暇をとって僕は実家に帰った。

暫く仕事も手につかなかったからだ。

ふてくされて寝転がってばかりいる僕を両親が案じてくれたが

僕は自分の部屋に閉じこもったままだった。

ようやく心の整理をつけて家に帰った。当然誰もいない。

薄暗い部屋の片隅にうずくまるように座り込んでいると

D子との楽しかった日々が蘇って来た。

自然と涙が目から溢れとまらなくなった。

何気なくリビングテーブルの方に目をやった。

薄暗がりを透かすように眺めるとテーブルの上に

何やら紙切れが置かれているのが見えた。

D子の署名された離婚届だった。

僕には未練があったがどうにもならなかった。

D子と離婚してから3ヶ月経った頃だった。

D子の実家の料理屋が倒産し一家が行方不明になっていると情報が入った。

青天の霹靂だった。両親の実直な性格から厳しいなりに

それなりの経営状況にあるものとばかり思っていた。

だがその実直さと人の良さが災いを招いた。

友人の保証人になったことが家族を奈落の底へ

突き落としていくことになったのである。

友人の会社が倒産すると共に友人の負債をもろに被ってしまったのである。

苦し紛れに街金融屋を頼ったことも誤りだった。

そのことが決定的なダメージになっただけでなく

家族が夜逃げし姿を隠さざるを得なくなってしまった。

倒産への道を歩み始めたとき、いち早く状況を把握し僕を

巻き添えにしない為にD子が僕の元から去っていったのに違いなかった。

急遽彼女の実家を訪ねたが閉ざされた門の前に

裁判所から貼られた紙切れが冷たい風に晒されているだけだった。

「何故、僕に相談してくれなかったんだ!」

D子の寂しげな顔を思い浮かべその場を長く離れることができなかった。

八方手を尽くしたが一家の行方はようとして分からなかった。

日毎にD子のことが愛おしくてならなくなった。

「もしや自殺するのでは?」と不吉なことまで脳裏を掠めた。

1ヶ月後、突然D子から電話が入った。

100万円貸して欲しいということだった。

僕は指定された口座に直ぐ振り込んだが遂に居所は教えてくれなかった。

一年後、名古屋へ出張した際、偶然D子と出会った。

お互い「あっ!」と声を漏らして立ち竦んだ。

D子は見知らぬ男の腕に身を絡ませていた。

一瞬の後、D子は黙って僕の側を男と共に通り過ぎていった。

息を呑み茫然とD子を見送った。

その世から望遠鏡で覗いていた僕の目からハラハラと涙がこぼれ落ちた。

聴診器を彼女の方に向けた。彼女の声が聞こえて来た。

「タックンごめんね。私、女を売って生きてるの?

こんな姿を知られたくないから・・だから黙って・・」

D子の声は涙で震えていた。

(そうだったのか?てっきり恋人だろうと思って

追いかけることができなかったんだ。バカ野郎!)

僕は唇を噛み締めたまま雑踏の中に消えていったD子の影を

いつまでも追い続けたのである。

「D子、僕は君を世界一愛していたんだよ」

僕はその世から大声で叫び続けた。

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