▽経営改善計画作成へ

　広島県世羅町と三原市でつくる世羅中央病院企業団は、二〇〇八年度に策定する公立世羅中央病院（同町本郷）の経営改善計画に、くい市民病院（同市久井町）の統合案も前提に加える方針を決めた。五藤康之市長が十二日、同市議会定例会で明らかにした。

　五藤市長は、総括質問に答え、「再編統合を含めた経営改善計画を作成する」と説明。両市町は、〇八年度当初予算案に二百五十万円ずつ、病院再編コンサルタント負担金を盛り込んでいる。

　答弁では、くい市民病院の〇七年度損益が、約一千万円の黒字（前年度は約百万円の黒字）となる見通しも示した。

　くい市民病院は累積赤字約四億二千万円を抱える。慢性的な医師不足などから、同市は〇七年七月、世羅町と世羅中央病院に再編協議を申し入れた。両病院と両市町とで再編調査研究会を設け、持続的な医療の確保策を探っていた。（石丸賢）