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2011年には有機ELが白熱電球を抜く、富士経済が住宅用照明の市場予測

2008/03/12

 民間調査会社の富士経済は、次世代照明として期待される有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)や白色LED(発光ダイオード)などを光源に使った国内住宅用照明器具の市場予測をまとめた。2011年には有機ELを使った照明が100億円規模に拡大し、白色LEDも07年実績の33倍にあたる20億円に成長すると予測する。一方で省エネ性能の低い白熱電球は需要が低迷し、08年にも市場規模で電球型蛍光灯を下回る見込みだ。

住宅用照明市場(資料:富士経済)
住宅用照明市場(資料:富士経済)

 同社がまとめた調査によると、07年の国内住宅照明器具市場は前年比2.4%減の921億円だった。住宅着工数の低下が大きく影響した。しかし、分散照明や間接照明など用途が広がっていることから、11年には1103億円に増加すると予測する。

 07年の実績は環形蛍光灯が581億円、白熱電球147億円、電球形蛍光灯137億円、LED600万円だった。エネルギー効率の悪い白熱電球は需要が急速に落ち込み、11年には73億円にまで半減すると予測。これを代替するかたちで伸びるのが電球形蛍光灯やLEDだという。

 10年には30億円規模の市場として有機EL製品が本格的に立ち上がり、低コスト化が進めば蛍光灯と競合するとみている。

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