県立医科大学病院(橿原市)で、全病床930床のうち約140床が、深刻な看護師不足のため使われない状態となっていることが12日、分かった。
同病院は5月に緊急・高度な母子医療に対応する総合周産期母子医療センターを開設予定で、更に50人程度の看護師が必要になる見通し。センター運営への影響も懸念されるが、県は「十分な補充ができない場合も、病院全体での看護師配置を見直して対応する」と影響を否定している。
同病院によると、昨年7月に、各診療科の合計で一般病床107床の運用を減らした。この他、精神医療センターも06年11月の開設時から110ある病床のうち20床が使えておらず、昨年10月にさらに10床を減らした。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年3月13日