◇「想定外、どう選ぼう」
「可愛くない」など否定的な意見が続出したことで逆に注目を集めている平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターの愛称の応募が、10日現在で1万180件に達したことが、11日の県議会予算審査特別委員会で報告された。「想定外」の多数の応募に担当者は愛称をどう選ぶか頭を悩ませている。
県が04年に公募して全国的な話題となり、藤原紀香さんら豪華キャストで翌年テレビドラマ化された「プロポーズの言葉100選」の応募数は3621件だった。
委員会では、平城遷都1300年記念事業協会の杉田憲英総務部長がこの数字を引用、「1万件を超える応募は予想もつかなかった。どのように選ぶか知恵を絞りたい」と答弁した。愛称は12日の募集締め切り後、今月下旬に開く名称選定委員会で決める予定。応募が多いため選定手順などを検討するという。
一方、協会に寄せられたマスコットへの批判意見は、10日までに1000件弱に達した。選定方法やデザイナーの報酬への疑問なども含まれ、協会はホームページなどで協会の見解を公表することも検討している。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年3月12日