無人小型ヘリコプターに太陽電池を搭載し、レーザー光を当てて発電し飛行させる世界初のシステムを近畿大の河島信樹教授(宇宙工学)が開発し、神戸市須磨区のグリーンアリーナ神戸で11日、飛行実験を公開した。太陽光に頼らないため、レーザー光の届く範囲なら理論的には永久に飛び続けることが可能。災害現場や太陽光が使えない月探査などでの活躍が期待できるという。
ヘリは最大幅約1メートル、高さ約60センチ、重さ約1キロ。機体につり下げた直径約30センチの太陽電池に、太陽光の約7倍の強さのレーザー光を当てて効率よく発電する。照射装置は太陽電池の位置を感知し、自動追尾する。ヘリと数キロ離れても制御できる。この日は照射装置から約30メートルの距離を約1時間飛行した。
毎日新聞 2008年3月12日 17時36分