2008年3月13日 9時34分更新
不足している医師の確保を進めようと新宮市は地震に強く、延べ床面積が150平方メートル余りと広い医師専用の住宅を新たに建設することになりました。
これは新宮市が神倉地区の約1200平方メートルの敷地に木造2階建ての集合住宅を2棟建て、新宮市立医療センターに勤務する医師計5世帯の宿舎として貸し出すものです。
家族でゆとりを持って生活できるよう一世帯あたりの延べ床面積は、150平方メートル余りと広く庭と駐車場もついています。
また、震度4以上の地震が起きた場合、建物を支える柱が下にあるおわん型の受け皿を滑って揺れを和らげる免震構造にして、一般的な住宅の1.25倍の耐震強度を持たせるということです。
新宮市では、新年度の当初予算案に3億5000万円余りの建設費を盛り込んでいて、議会で認められしだい、来年2月末の完成に向けて作業を進めることにしています。
これについて新宮市では「近い将来起きるとされる南海・東南海地震などで被災した人たちの治療にあたる医師の安全確保は重要だ。こうした地震への備えも含めた住環境の整備を進めることで、不足している医師の確保につなげていきたい」としています。