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道立紋別病院問題、透析患者には送迎支援を実施〜宮川市長が決意示す
(3月13日付け)
12日に始まった平成20年第1回市議会定例会の一般質問で、青田輝智議員(21の会)の質問に答え、さらに臨時記者会見で明らかにしたもの。
道立紋別病院は、この数年で医師数が激減し、循環器科医師も3月末で退職し、後任の目途が立たない状態となっている。
こうした逼迫した情勢を受け、紋別市など西紋5市町村と道では広域連合検討協議会を立ち上げ、広域連合による病院運営を目指した検討を進めている。宮川市長は同協議会の会長を務めており、あわせて最大の人口を抱える紋別市のトップとして、積極的な姿勢で臨む決意を新たにした。
患者の命に関わる緊急課題である人工透析については、同病院で透析を受けている約30人の患者の受入れ先について、同病院側で市内民間病院や遠軽、上湧別など近隣の病院と交渉を重ねている段階という。このうち15人については市内の病院で受け入れることになるが、8人は遠軽、6人は上湧別への通院が余儀なくされる見込み。
青田議員は一般質問で「紋別の住宅を処分し遠軽に転居する人もいると聞いた。通院する患者には福祉バスを運行するなど支援策を」などと要求。これに対し宮川市長は、4月からの循環器医師確保の見通しが立っていないことを明らかにした上で「もし医師が1人確保できても道立紋別病院で受け入れられる患者は限られてくる。市内や近隣の病院と協議中だが、受入れ先病院が決まれば支援を行なうほか、北海道にも支援を要望する」なとど答えた。
宮川市長ら理事者側は、青田議員の一般質問終了後に記者会見し「道立病院はこの状況で、道が掲げる5年以内≠前倒ししなければ、病院が存続しなくなる可能性があり、遅くとも2年以内に実現させたい」「人工透析患者の支援は、患者本人の考えや、病院との話し合いで方法を決めるが、送迎等の支援を約束する」と考えを強調した。
(12日の市議会で答弁する宮川市長=写真=)
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