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東京円、12年3カ月ぶりに1ドル100円台に上昇
このニュースのトピックス:外国為替市場
13日の東京外国為替市場の円相場は、約12年3カ月ぶりに1ドル=100円台をつけた。午前11時時点は1ドル=101円25〜28銭と前日17時時点と比べて1円82銭の円高・ドル安だったが、午前11時すぎに、一時1ドル=100円94銭と1995年12月以来、約12年3カ月ぶりに100円台に上昇した。米欧5中央銀行の資金供給拡大策を受けた前日のドル高の反動で、再び円買いが優勢になった。
米欧の5中央銀行が資金供給拡大策を打ち出したものの、市場では米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した信用収縮に対する懸念がくすぶっている。
米国経済の先行き不透明感と、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げ観測も広がり、ドルは主要通貨に対して全面安の展開になっている。
東京時間の早朝にはシドニー外国為替市場で約12年3カ月ぶりの円高水準を記録。対ユーロでも一時最高値を更新した。
東京市場も海外市場のこうした流れを受け、前日に比べて大幅なドル安・円高水準での展開となり、100円台まで上昇した。日経平均株価が軟調に始まっていることもあり、東京市場ではドルの下値を模索する展開がしばらく続くとみられる。