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生活に身近な商品の値上げが相次ぎ、消費者の買い控えも懸念される=静岡市内のスーパー |
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生活に身近な商品やサービスの値上げに歯止めが掛からない。県内では輸入小麦価格の再値上げは食品の価格を上昇させた。今後、電気、ガス料金も引き上げられる。既に値上げが行われたタクシー運賃などとともに、家計の負担は増す一方。所得が伸び悩む中、消費者は「無駄な出費はできない」と“自己防衛”に懸命だ。 はごろもフーズ(静岡市)はパスタ製品の価格を今月出荷分から最大で25%値上げした。材料の小麦価格が急騰しているためで、昨年12月に続く値上げだ。 静岡ガスは、4―6月のガス料金を標準家庭で現在より1カ月当たり138円上げる。上昇後は月額6600円になる見込み。電力会社も4―6月の料金を引き上げる。中部電力は1カ月当たり141円の負担増で月額6659円、東京電力も同156円アップの月額6660円になる見通し。 「さまざまな商品が値上がりし、知らないうちに出費がかさんでいる。少しでも安い物を買うために店を選んだり、商品を見定めるようになった」と浜松市北区の主婦(52)。昨年来の値上げから財布のひもを引き締めるようになった。静岡市駿河区の会社員(35)も「これまではマイカーを使っていたが、少しぐらいの遠出なら、極力自転車や公共交通機関を使うようにしている」と話す。 県内の2月の消費者物価指数は前年同月比で0・5%上昇した。物価上昇率が大きくなってきたことで値上がり懸念が広がり、消費者心理を悪化させる恐れがある。しずおか市消費者協会の桜井典子会長(54)は「買い控えが進み、景気に与える影響も心配。必要なものを必要なだけ買うなど、一人ひとりが消費意識を高めていくことが必要」と提唱する。 |