東京電力は11日、新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発7号機の原子炉建屋(鉄筋コンクリート地上4階、地下3階建て)の外壁に、計10カ所に上るひび割れが見つかったと発表した。長さ3~1.6メートル、幅0.3~0.1ミリで、3階部分に多く見られた。形状から地震の影響で生じたとみられるが、耐震性など強度に問題はないという。
東電によると、こうしたひび割れに関する国内の基準はないが、米国電力研究所の技術指針は、ひび割れの幅が1.5ミリ以上の場合を重大な損傷と分類している。このため、今回見つかったひび割れによる構造上の問題はないと評価したという。【河内敏康】
毎日新聞 2008年3月11日 18時28分