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月曜ゴールデン
『シリーズ激動の昭和
3月10日東京大空襲 語られなかった33枚の真実』
2008年3月10日 月曜日よる9:00から
▼出演者
(ドラマ)
仲村トオル
原田泰造
竜雷太
酒井美紀
(ドキュメント)
ナビゲーター:筑紫哲也
▼スタッフ
制作:TBSテレビ
プロデューサー:島田喜広(TBS報道局)
▼みどころ
一晩で十万人もの死者を出した東京大空襲。しかしながら広島、長崎、沖縄などに比べて、報じられる機会は少ない。空襲の様子を地上から撮影した唯一の男、石川光陽を主人公としたドラマを軸に、アメリカ取材や東京大空襲の被害者の証言などのドキュメンタリー部分とあわせて、東京大空襲の知られざる真実に迫る。
▼あらすじ・内容
(1)惨状を撮影した、たった一人の男<ドラマ>
東京大空襲直後、その惨状を現代に残した地上からの写真は、33枚しかない。それを撮影したのは、警視庁警察官の石川光陽(いしかわ・こうよう:仲村トオル)41歳である。一般市民はもちろん、報道機関も“防諜”を理由に撮影を厳禁される中、警務課写真係だった石川は、坂警視総監(竜雷太)から「記録を後世に残せ」と特命を受けていた。「これは君の戦いだ」と厳命しながら「しかし決して死ぬな。生き抜いて撮り続けろ」と石川の肩をたたく警視総監。自らシボレーを運転し、ライカで空襲現場を走り回る石川。特命を知らない憲兵とは幾度となく乱闘になった。炭化した母子などの遺体を涙を流しながら撮影していた。石川は戦後、ネガの提出を迫る進駐軍に対し断固として拒否を続けた。命をかけて守ったネガは缶に入れ庭に埋めたのだった。ドラマ部分に登場する人物は全て実在の人物である。
(2)「語らずには死に切れない」・・・年老いた証言者
大空襲に巻き込まれ、今も存命の有名無名の様々な人々の現場再訪、証言。しかし証言者は年々少なくなっているのは事実だ。今回の取材中にもインタビュー前亡くなった方もいる。年老いた生存者が「これを語らずには死に切れない」とその夜の様子を証言する。
(3)米国取材で明らかになる“落とした側の思い”
東京大空襲は極めて周到な準備の上で実行された。この詳細がアメリカ取材で明らかになった。そして3月10日の空襲に参加したし、先頭を飛び東京に最初の一撃を与えたパイロットがインタビューに応じた。彼らの口から語られるあの日の真実とは
(4)下町の惨状などを最新のCG技術で再現
当日の地上炎上映像はない。番組ではTBSのCG技術陣が最新技術を駆使し、生存者の絵や証言$r$b$H$K$=$N=V4V$r:F8=$9$k!#
(5)そして今・・・
原爆の投下は広島、長崎で止まっている。しかし市民を対象にした無差別攻撃は東京大空襲で終わったわけではない。ベトナムのナパーム弾、イラクやアフガニスタンのクラスター爆弾。これらの開発は東京大空襲から始まったのだ。東京大空襲の真実は、今起きていることと決して無関係ではない・・・・。
▼仲村トオル インタビュー(クランクアップ直後)
Q:今日撮影したのは、GHQにネガの提出を拒否するシーンでしたが・・・。
仲村:(撮影が進むにつれて)少しずつ感じていた、今回自分がやるべきものが集約されていたシーンだなと演じる前から思っていました。
Q:自分がやるべきこととはどういうことですか?
仲村:普段だったら、自分が演じる役というのが自分のやるべきことだと思う。今回で言えば、石川光陽(いしかわ・こうよう)さんという警視庁の写真係をしていた、昭和20年3月10日に起こった東京大空襲を一番至近距離で、目撃し記録した人というその人物を演じるということが得るべきことだとも思うのですが・・・・。
この企画というか、ドラマ部分全体がそうなのかもしれないですけど、僕は、今回その役(が自分のやるべきこと)というより、(石川さんの)伝言のようなものを大きな声で叫ぶ係りみたいなこと(が自分のやるべきこと)なのかなということを、少しづつ感じ始めていました。今日撮影したシーンは、そういう意味では後世に残すべき歴史の証明。それを(ネガのこと)守ること。守るというのはなぜかというと、それを誰かに伝えたいからだと思うんですけど。
伝えられた誰かは、また誰かに伝える。責任とか義務とかというと少し大げさかもしれないですけど、それがあるんじゃないかと。今回たまたま何かの縁で平成20年3月10日に放送される『東京大空襲』というものに、関わることになった僕にはそういう責任とか義務があるんじゃないかという、それが今回自分のやるべきことなのかなという感じはしていました。
なぜこの役を引き受けたかというと、昭和20年3月10日に東京であったことについて、自分も含めてですけど、もっと知るべきだと思って。シナリオを読んだときに、「これは誰かがやるべきだ」と強く思ったんです。誰かがやるべきだと感じるものが自分の目の前に来ているのに、それをやらない、逃げるという選択肢はありえないという感じがありました。