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NY州知事、超高級売春組織の客に 盗聴で判明 米紙

2008年03月11日10時04分

 米ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(48)が高級売春組織に客としてかかわった疑惑を10日付ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。捜査当局による盗聴で判明したという。知事は記者会見で「家族と皆さんに謝罪する」と述べた。米メディアは、辞任は不可避との見方を伝えている。

 報道によると、知事は先月、ワシントンのホテルで、ニューヨークの高級売春組織「エンペラーズクラブVIP」に電話して女性を部屋に呼び、通話が当局に盗聴された。

 この売春組織は約50人の女性を抱え、ロサンゼルスやロンドン、パリでも営業。ダイヤモンドのマーク数でランク分けし、最高ランク七つの料金は1時間5500ドル(約56万円)だった。

 スピッツァー知事は10日、妻を伴って記者会見し、「家族への義務に反する行為をした。それは善悪の基準にもとるもので、信頼を取り戻すには時間が必要だ」などと述べたが、疑惑の内容には触れなかった。

 知事は過去に州司法長官を8年務め、売春組織の摘発も指揮。民主党の改革派のホープとして知られていた。

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