バレーボールV・プレミアリーグの女子は、レギュラーラウンド終盤戦に入ってますます盛り上がっている。
現在五位にいる「岡山シーガルズ」の戦いが注目される。今週末に富山県内の二会場で残り二試合が行われる。四位以内に入れば決勝ラウンドに進出でき、今季の優勝を争うことになる。チームの悲願であり、もちろん二〇〇一年に岡山にきて初めてだ。
今季最後のホームゲームとなった九日のデンソー戦を、岡山市の桃太郎アリーナで観戦した。トヨタ車体を下し決勝ラウンドへ前進した翌日とあって、前日を大きく上回る約二千八百人が詰め掛け、大いにわいた。
目にも止まらぬクイック攻撃、確実で高いブロック、息詰まるラリーの応酬。眼前で繰り広げられるバレー界最高峰のプレーに手に汗握った。子どもたちのグループも多く、懸命の声援を送っていた。シーガルズはジュニアの育成にも力を入れている。
第二セット序盤にポイントを連取した時などヤマ場では観衆が一体となって応援し、スタンドが揺れた。だが、試合は1―3で敗れ、順位も後退した。悔しかった。涙をぬぐうファンもいた。
かつての東芝が休部し、それでもめげず、多数の地域企業や市民によって支えられるクラブチームとなった。粘り強さがシーガルズの持ち味である。岡山のファンのためにも富山で意地をみせてほしい。