ロッキーズ戦の第4打席、三ゴロに倒れベンチに戻るマリナーズのイチロー。オープン戦?打席連続無安打となる=トゥーソン(共同)
「ロッキーズ4-1マリナーズ」(11日・アリゾナ州トゥーソン)
マリナーズのイチロー外野手(34)はロッキーズ戦で4打数無安打に終わり、オープン戦で26打席連続無安打となった。公式戦では05年に24打席連続で無安打があるが、ついに自己ワースト記録を更新。世界の安打製造機に降りかかった“春の珍事”は、いまだに収まる気配はない。
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この日も“今季初安打”は出なかった。イチローが今オープン戦で初めてフル出場し、4打数無安打。これで連続無安打打席は26となり、05年7月30日から同8月5日に記録した24打席の自己ワーストを更新した。
試合後のイチローは平然としたものだった。記録を伝え聞くと「超えとかないといけないですよね、それはよかったです」と前向きにコメント。最後まで抑揚のない声で「(この時期に)悪いことは作っとかないといけないですから。とってもいいことじゃないの」と言い放った。
26打席のうち四球が2つと、犠飛が1つ。23打席で凡退しているが、そこにはかつての悪球打ちの姿はない。自分がボールと判断すれば、ストライクをコールされても悠然と見送っている。空振りが1度もないのは、ボールを全身の感覚でとらえられている証拠だ。
ここまで8試合連続無安打。05年にキャンプ地でのオープン戦全20試合で安打を記録したことがあるが「言ってみれば、こういう(ずれた)感覚でヒットが出てるか、出てないかの違いですよ」と話した。