映画『チーム・バチスタの栄光』はとっても ”ハートフル”!?



久しぶりに映画を見てまいりました。

意外に面白かったですー。吉川晃司が良い味出してました。
ミステリーですし、ストーリーには触れない方向で。

ハートのお医者さん

2008-02-21追記

桐生(吉川晃司)率いるチーム・バチスタ7人は心臓外科。
調査を命じられる田口(竹内結子)は不定愁訴外来(心療内科)。

両方ともハートを治すお医者さん。。。っていうのは、映画を見て、一日経つまで気が付きませんでした(汗
多分、何らかの意図があって、意識しての配置だと思うのですけれども、劇中ではそのことについて言及したセリフがありませんでした。
ひとこと何かしら、それに絡めたセリフがあれば、映画がもっと面白くなったかも。。。でも、観客の意識が横道にそれないように、あえて排したのかもわかりません。

ワトソン=竹内結子,ホームズ=阿部寛?

少し追記。

google ブログ検索で調べたところ、「ワトソン=竹内結子,ホームズ=阿部寛」と見立てる評が多い、とのこと。
 
 映画を見てるときは気が付かなかったのですけれども、医師で、いつもノートを持って歩いてるメモ魔の竹内は、たしかにワトソンですよねー。

すると、いつもお茶を出してくれる婦長さん(野際陽子)はハドソン夫人かしらん?

心臓=ハート=聖杯=生命

この映画で1番画面に映っていたのはワトソン役の竹内結子。じゃぁ、2番めに映っていたのは。。。『心臓』ではないでしょうか?
 心臓外科を舞台にした映画なんだから心臓が出てくるのは当たり前、なんですけれども。(テレビアニメ版『ブラックジャック』のように、一切 血を出さない、という事例もありますが。)

人間が生きているのを映画的に示すための方法としては『心臓が動いているところを映す』というのが一番直接的だと思いますし、『ネガティブハッピー・チェンソーエッジ』でも使われている方法です。

 心臓そのものが映っているシーン、その『生きている』という表現に対して、タロットカードの小アルカナの模様(スート) カップ(杯)でタグ付けしたいと思います。

 カップの図柄の由来は聖杯~ イエス・キリストがゴルゴダの丘で処刑されたときにその血を受け止めた杯だとされ、トランプのハートマークに相当するとも言われており、画面に映っているものそのまんま、のタグづけかと思います。

『動かない心臓』 逆位置のカード

 タロットカードには「逆位置」という考え方があります。テーブル上にひろげたカードの向きが逆だったときに、その意味を逆に解釈する、というもの。
 映画の用語でいうなれば、『クレショフ効果』が近いかも。

 つまり、心臓=ハートが生命の表現であるけれども、それが動かない、ということによって『生命が無い=死んでいる』という表現になる。
 同じものが映っていても、ほんの少しの違いで、意味が逆転しています。

(クレショフ効果は、編集による文脈の違いで、同じカットの意味合いが変化する、ですから、動く、動かない、ということによる意味合いの変化とは、ちょっと違うかもしれません。)

山口良一の唄を聴け~

そのほかのみどころとしては、患者(山口良一)が手術前に「レモンティー」という歌を唄うシーンがあって、これがツボにはまりました。

調べてみたら、結構 有名な曲だったんですねー
シャウトしないで、ささやくように唄う山口良一バージョンも、ハートフルで個人的には有りかな、と思ったり。

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