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歯切れ悪い説明に終始/学位謝礼問題で横浜市大
- 社会
- 2008/03/12
横浜市大の嶋田紘医学部長(64)が、医学博士の学位を取得した大学院生らから謝礼として現金を受け取っていた問題で、市大は十二日、市役所で会見した。疑惑の対象は、がん治療の権威として知られる著名な医学部長。会見は午前と午後の二回を行われたが、「市大のコンプライアンス委員会の調査中で詳細は答えられない」と歯切れの悪い説明に終始した。
コンプライアンス委員長代理を務める岡田公夫副学長は「想定外の大きな案件が持ち上がった」と厳しい面持ちで語った。
岡田副学長によると、同委員会は学内関係者八人で構成されていたが「調査をより公正にするため」として今月までに四人に変更した。岡田副学長以外の三人は、委員長に就任した飯田嘉宏横浜国大学長をはじめ弁護士、医学者の外部から選定したという。早ければ今月中にも調査結果の報告書をまとめ、宝田良一市大理事長に提出する。
今後の処分について岡田副学長は「事実ならば市大として厳正に対処することになる」と述べた。
一方、中田宏市長は十二日の会見で「しっかりと包み隠さず、事実関係を公表するよう庁内の担当を通じて市大に伝えた。市大関係者がみんな協力し、どこに問題があるか進んで調査に協力する必要がある」と促した。
さらに、一般論として大学に内輪の論理にこだわる閉鎖性のあることや派閥争いなどが横行していることに触れ「一概には言えないが公立大学法人としての甘えも一面にある」と問題点を指摘した。
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