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2007年版コーポレートブランド価値ランキングの公表

2007年版CBバリュエーターの公表について

 2001年秋に日本経済新聞社に協力していただき企業ブランドの総合力を示す「コーポレートブランド(CB)価値」の測定モデルとして「コーポレートブランド(CB)バリュエーター」を開発し、幸いにも大きな反響をいただいた。その後2002年から2005年にかけては秋から冬に、2006年からは春に日本企業のコーポレートブランド価値ランキングを日本経済新聞並びに日経産業新聞において発表してきたが、このほどその2007年版ランキングをまとめた。
 CBバリュエーターのランキングは、企業担当者のニーズにあわせて適宜改善してきた。例えば、2002年版からは証券アナリスト調査やアメリカのビジネスマンの企業イメージを価値測定に反映させている。2003年版からはグローバル調査の対象をアメリカ・欧州(英・独・仏)・中国の3地域に拡大させている。
 また2006年版からは最新の日経企業イメージ調査の結果を反映させるため、価値算出の公表タイミングを春にシフトしている。また2007年版からは、日本経済新聞社が実施した就職企業ランキングの最新の結果(2007年版で言えば2006年12月実施の調査結果)を価値算出に反映させている。

2007年版発表値の特徴

 コーポレートブランド価値を発表し始めて約6年が経過した。この間、企業価値を高めることが経営の最重要テーマの1つとなり、そのための戦略の一環としてコーポレートブランド経営への取り組みが加速している。2007年版コーポレートブランド価値ランキングで大きく価値を増大させた企業ないしは上位にランクされた企業を見ると、こうした企業の取り組みの特徴や成果が、コーポレートブランド価値の増減に影響を与えていることが確認できる。
 第一にグローバル展開の積極性がコーポレートブランド価値の増減に大きく影響し始めている点が確認できる。コーポレートブランド価値を増大させている企業を見ると、グローバル市場でのプレゼンスを着実に高めている企業であるケースが多い。かつては経営改革を契機としてブランド価値を増大させた企業が多かった。
 しかし、経営改革のみでは持続的にブランド価値を創造することは難しい。ブランド価値創造を持続的に行うためには、二の矢、三の矢を放ち続ける必要がある。こうした施策の1つとして、グローバル展開の積極化が奏功していると考えることができる。例えば、トヨタ自動車は、ハイブリッド車「プリウス」のグローバル展開をはじめとした販売・生産のグローバル体制を構築しつつあり、2007年にはグローバルシェアでナンバーワンとなることが確実視されているなど、着実にグローバル市場でのブランドのプレゼンスが増大している。
 また、価値増加額が12位となった日本たばこ産業は、1999年に米国RJRナビスコの海外たばこ事業を約9400億円で買収したのに続き、2007年、英国ギャラハー社をも約2兆2500億円で買収するなど、M&Aをテコに海外の有力ブランドを獲得し、ブランド・ポートフォリオを充実させることで、グローバル市場でのプレゼンスを向上させるのに成功している。
 一方で、グローバル市場でのプレゼンスをいかに向上させるかが明確ではない内需中心型企業のコーポレートブランド価値は伸び悩み始めている。これまで以上に革新的な製品・サービスなどを持続的に投入するなど、国内市場でのプレゼンスを大幅に高めることができない限り、国内市場のみでブランド価値を増大させることは難しい時代になってきているといえる。
 第二の特徴は、BtoB企業の躍進である。ブランド価値創造といえば、かつては、一般消費者をターゲットとするBtoC企業が取り組むべき経営課題としてとらえる向きが多かった。しかし、2007年版ランキングでは、ファナック、HOYA、信越化学工業、デンソーが1000億円以上コーポレートブランド価値を増大させる、あるいは日東電工、日本電産などが大幅に順位を上げて100位以内にランクインするなど、企業ユーザーを顧客とする企業の躍進が目立った。こうした企業の中には、組織的にコーポレートブランディングに取り組んでいる企業も少なくない。その狙いは、個人投資家の拡大、就職マーケットにおけるプレゼンスの向上、社員の活力を増大させる「インターナル・ブランディング」など多岐にわたるが、BtoB企業の躍進はこうした活動の成果が実り始めているものと解釈することも可能である。
 第三に挙げられる特徴は、かつて高いブランド価値を誇っていた企業の復活劇である。2006年版でも同様の傾向があったが、2007年版ではこの傾向がさらに顕著に現れている。特に金融機関の躍進が目覚しい。三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループともに20位以内にランクインするなど着実にそのブランド価値は回復している。また、商社や総合電機、鉄鋼などわが国の中核を占めていた業界の主力企業も概ね価値を回復させることに成功している。
 一方で、同じ金融業界でも、消費者金融など、お客様の安心感・信頼感を損なわせるような事件を発生させた企業のコーポレートブランド価値は軒並み伸び悩んでいる。
 コーポレートブランド価値を向上させる取り組みそのものは地道な経営革新のプロセスと言えるかもしれない。しかし、そうしたプロセスの積み重ねが長期的な視点で見れば、コーポレートブランドの大逆転を生み出すこともありうる。例えば、コーポレートブランド価値を発表し始めた2001年時点でソニーのコーポレートブランド価値は日本企業で第2位であり、ライバルである松下電器産業や任天堂の3倍近くあった。しかし、2007年版でみると3社の価値はほぼ同水準となっている。長期的な視点でコーポレートブランド価値を磨き続けることがいかに重要であるかを示す証拠と解釈することもできる。
問い合わせ先:Email:cbvp@nex.nikkei.co.jp

◆2007年版コーポレートブランド価値増加額ランキング
※上位20社 単位(100万円)

1位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 1,512,572
2位 トヨタ自動車 1,134,910
3位 キヤノン 773,034
4位 みずほフィナンシャルグループ 730,437
5位 三井住友フィナンシャルグループ 716,364
6位 武田薬品工業 532,678
7位 りそなホールディングス 432,622
8位 ホンダ 386,082
9位 ヤフー 365,569
10位 ファナック 273,763
11位 信越化学工業 222,145
12位 日本たばこ産業 202,287
13位 JFEホールディングス 196,923
14位 日産自動車 190,836
15位 HOYA 181,587
16位 国際石油開発帝石ホールディングス 179,037
17位 東芝 168,877
18位 新日本製鉄 155,448
19位 三菱商事 145,420
20位 日立製作所 141,703

2007年版コーポレートブランド(CB)価値 上位100社ランキング

順位 社名 CB価値
(百万円)
CB
スコア
顧客
スコア
従業員
スコア
株主
スコア
1位 トヨタ自動車 9,860,610 2,240 797 792 650
2位 キヤノン 4,990,506 1,628 614 497 518
3位 NTTドコモ 3,505,453 802 292 316 194
4位 ホンダ 3,502,234 1,866 696 558 612
5位 武田薬品工業 3,201,085 1,485 461 481 542
6位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2,873,997 887 282 305 300
7位 NTT 2,788,402 620 236 216 168
8位 日産自動車 2,301,884 1,625 618 541 466
9位 ソニー 1,938,254 1,318 465 466 387
10位 任天堂 1,913,528 2,207 546 1,013 648
11位 松下電器産業 1,790,191 1,219 432 415 372
12位 みずほフィナンシャルグループ 1,719,673 757 241 266 250
13位 セブン&アイ・ホールディングス 1,672,396 872 294 284 294
14位 三井住友フィナンシャルグループ 1,320,270 775 227 264 283
15位 ファナック 1,000,890 945 307 306 332
16位 東京電力 988,896 563 195 211 157
17位 シャープ 920,540 1,090 379 375 336
18位 新日本製鉄 913,130 982 322 345 315
19位 東海旅客鉄道 602,740 761 316 251 195
20位 日立製作所 902,315 746 289 266 191
21位 東日本旅客鉄道 899,249 740 289 226 225
22位 ヤフー 898,657 1,036 268 227 541
23位 JFEホールディングス 877,459 898 296 302 300
24位 村田製作所 798,066 936 300 273 364
25位 ブリヂストン 788,604 1,679 612 564 503
26位 東芝 766,930 896 340 306 249
27位 野村ホールディングス 765,971 696 225 248 223
28位 HOYA 757,844 989 312 223 454
29位 信越化学工業 688,963 1,498 336 691 471
30位 京セラ 681,705 875 288 306 280
31位 第一三共 667,859 773 248 228 297
32位 富士通 641,626 725 267 249 209
33位 ローム 637,551 775 249 262 264
34位 デンソー 622,657 1,005 299 307 399
35位 関西電力 617,575 616 208 248 160
36位 日本たばこ産業 612,922 663 182 214 267
37位 リコー 589,446 735 266 234 235
38位 中部電力 579,225 627 217 233 177
39位 花王 576,369 1,473 494 466 514
40位 三菱商事 550,272 930 246 378 306
41位 KDDI 537,359 658 220 254 184
42位 ミレアホールディングス 519,083 569 171 225 172
43位 キーエンス 506,201 744 286 169 289
44位 NEC 493,497 698 260 242 195
45位 りそなホールディングス 487,666 566 152 171 243
46位 富士フイルム 478,289 1,177 420 378 379
47位 三井物産 435,376 944 257 387 300
48位 国際石油開発帝石ホールディングス 398,300 249 64 108 77
49位 三菱電機 386,669 654 239 219 195
50位 TDK 370,124 864 283 248 333

順位 社名 CB価値
(百万円)
CB
スコア
顧客
スコア
従業員
スコア
株主
スコア
51位 セガサミーホールディングス 366,107 637 209 232 196
52位 アドバンテスト 354,868 808 239 240 329
53位 キリンビール 353,952 950 323 327 300
54位 アステラス製薬 334,335 788 215 227 346
55位 九州電力 332,259 629 224 256 149
56位 ヤマト運輸 323,771 950 300 311 339
57位 東京エレクトロン 308,124 666 180 193 293
58位 伊藤忠商事 306,765 941 275 396 269
59位 セイコーエプソ 300,695 802 276 286 240
60位 住友金属工業 287,109 869 299 297 274
61位 三菱地所 286,215 1,322 432 520 369
62位 イオン 270,637 576 181 198 197
63位 エーザイ 267,707 1,006 297 278 431
64位 商船三井 265,966 636 187 202 247
65位 松下電工 259,788 695 269 228 198
66位 住友商事 253,162 806 214 327 265
67位 ファーストリテイリング 252,409 661 186 194 280
68位 旭硝子 246,126 996 313 330 353
69位 大和証券グループ本社 245,994 539 175 188 176
70位 三井トラスト・ホールディングス 241,712 528 147 185 197
71位 アサヒビール 237,851 891 300 324 267
72位 テルモ 236,501 784 265 203 316
73位 住友信託銀行 236,324 479 128 156 195
74位 オムロン 326,142 811 291 249 271
75位 神戸製鋼所 234,620 822 290 291 241
76位 味の素 230,591 891 288 290 313
77位 東京ガス 229,906 531 176 187 168
78位 オリンパス 227,571 830 307 260 262
79位 日東電工 225,611 803 199 206 398
80位 日本郵船 225,173 607 184 196 228
81位 オリックス 222,639 595 166 186 243
82位 セコム 221,171 559 209 191 159
83位 T&Dホールディングス 215,362 324 105 115 104
84位 三井住友海上火災保険 208,611 599 194 230 175
85位 日興コーディアルグループ 205,854 577 207 190 180
86位 三菱ケミカルホールディングス 201,579 509 145 178 185
87位 スズキ 201,365 870 263 284 323
88位 新生銀行 200,176 518 149 160 209
89位 大阪ガス 198,984 605 202 236 167
90位 大日本印刷 197,628 531 134 205 192
91位 日本電産 192,852 727 185 224 318
92位 ダイキン工業 191,135 1,302 422 387 493
93位 三洋電機 190,956 537 196 185 156
94位 旭化成 187,872 931 303 350 278
95位 三菱重工業 187,164 782 237 266 278
96位 ニコン 185,598 865 315 257 292
97位 コマツ 184,908 1,057 323 306 428
98位 電通 182,333 660 220 268 173
99位 新日本石油 181,566 753 233 290 231
100位 横浜銀行 176,785 546 155 177 213

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