松山放送局

2008年3月12日 12時7分更新

県立病院の収支 赤字見通し


深刻な医師不足によって、診察できる患者の数が減った影響で、県内に5つある県立病院の平成19年度の収支は、7億7000万円あまりの赤字になる見通しであることがわかりました。

県の公営企業管理局がまとめた、中央、今治、新居浜、三島、南宇和の5つの県立病院の収支の見通しによりますと、今年度の総収入が349億1000万円なのに対し、総支出は356億8100万円で、7億7100万円の赤字になるということです。

これは、病院に支払われる診療報酬が引き下げられたことに加え、手術に必要な麻酔科の医師が不足するなど深刻な医師不足によって手術や診察できる患者の数が減少したためだということです。

県立病院の収支は、平成17年度に県立北宇和病院を鬼北町に譲渡した際に資産の減少によって赤字を計上したことがありますが、それを除きますと平成11年度以来の赤字になるということです。

これについて、公営企業管理局県立病院課では、「引き続き医師の確保に努力するとともに、いっそうの経営の効率化に取り組み、当面は、支出を抑制していくしかない」と話しています。