つけようつづけよう成長曲線

「小さくてかわいいよね」では済まされない。もし病気だったら・・・。

気になる時は、小児(内分泌)科を受診しましょう

進藤晶子さんプロフィール

進藤: 娘をどのタイミングで病院に連れていけばいいか迷うときがあります。 ナーバスに考えすぎてもよくないし、大丈夫だろうと高を括っていると手遅れになるのではと思ってしまいます。小児科の先生とどうつきあえばいいでしょうか?


堀川: 大らかに見守る気持ちも必要ですし、心配なときは病院に連れていって「問題なかった」と確認するのも大事だと思います。 そういうことを繰り返して、親御さんたちも学んでいかれたらいいのではないかと思います。


進藤: そして成長が気になる場合は、成長曲線をつけて受診するということですね。


堀川: そうです。低身長は体質的な原因であることが圧倒的に多いので、子どもの成長は気持ちのゆとりをもって見守ってあげてください。 ただ、せっかく成長曲線があるのですから、それを活用して病気を早く見つけてあげることも大切だと思います。 実際の診断は医師による検査が必要です。心配なときは、成長曲線を持ってぜひ小児内分泌専門医やかかりつけの小児科を受診してくださいね。


【用語解説】


※1 成長ホルモン 脳下垂体から血液中に分泌されるホルモンのひとつ。軟骨を形成し、骨をつくるなど、おもにからだの成長を促す役割を果たしています。


※2 ターナー症候群 女の子に特有の染色体異常。1600〜2000人に1人の割合で起こり、低身長および卵巣機能不全をひき起こします。


※3 愛情遮断症候群 親が愛情をもって子どもを育てない場合に、精神発達の遅れや低身長など、こころとからだの両方に障害が起こります。


堀川玲子先生プロフィール