つけようつづけよう成長曲線

「小さくてかわいいよね」では済まされない。もし病気だったら・・・。

成長曲線の記入が、病気を見つける手がかりに

進藤晶子さんプロフィール

進藤: 私たち母親は、どんなことに気をつけてあげればいいですか?


堀川: 目で見て判断できる「成長曲線」をぜひつけてみてください(左下参照)。身長・体重の記録を定期的につけていくと、標準との比較ができ、成長の変化を知ることができます。


進藤: 成長曲線はいままさに母子手帳に記入しています。どのくらい続ければいいでしょう?2〜3歳くらいまでですか?


堀川: 成長が終わる高校生くらいまで続けてほしいです。女の子の場合、身長が止まるのが平均14〜15歳。 高校生になっても伸びるお子さんがいるので、ひとりひとりの成長のテンポをみて続けるといいかと思います。


進藤: それは長いですね!お母さんも、なかなか大変です!


堀川: 母子手帳で6歳までつけ、小学校に入ると健康手帳のようなものがあると思います。 また、成長曲線はインターネットでも手に入ります。長く続けるのは大変ですが、いちどつけはじめると興味が出てきて、一生懸命続けるお母さんも多いように感じます。


進藤: 私たちの観察する目がとても大事なんですね。私も長く続けたいと思います。


堀川: 身長が低いというのは、グラフにして初めて気がつくこともあるでしょう。 見た目は元気いっぱいでも、どんどん身長の伸びが標準から外れていったら、病気が隠れている可能性もありますから。 成長曲線をきちんとつける大切さを知って、病気の早期発見につなげていただきたいです。


堀川玲子先生プロフィール

*成長曲線の見方
お子さんの身長・体重を、年齢に合わせて記入します(グラフは性別によって違います)。 SD(Standard Deviation)とは標準偏差ともいい、平均値からどれだけ離れているかという「幅」を示します。 お子さんの身長が、+2SD〜−2SDの範囲内なら正常です。+2SDを超えるものを高身長、−2SDを下回るものを低身長といいます。