ニッポン放送は10日に行われた定例会見で、歌手の倖田來未(25)が同局の「オールナイトニッポン」で「35歳を過ぎると羊水が腐る」と発言した件について、再発を防ぐため同番組のスタッフ半数を入れ替えたことを明らかにした。問題の番組を担当したチーフディレクターはアシスタント業務に“降格”。磯原裕社長(62)は「多くの方を傷つけ、リスナーの期待と信頼を裏切ったことを深く反省し、おわびしたい」と陳謝した。
磯原社長は会見の冒頭で“倖田発言”を放送したことを謝罪した。その上で「番組スタッフの教育を徹底して、二度とこういうことが起きないよう対処していきたい」と再発防止を口にした。
局によると、倖田の番組を担当していたチーフディレクターは、チーフ職からアシスタント業務担当に降格。さらに夜間のすべての番組からも外し「(放送倫理などについて)ゼロから勉強するため、それにふさわしい番組」への配置転換という厳しい処分になった。
さらに2月には番組の制作スタッフを集めて会議を行い、問題となった番組以外の担当者も、大幅な異動を実施。具体的な人数については明かさなかったが、倖田の発言が放送された「オールナイトニッポン」については、月〜土曜の深夜1時から放送される「第1部」6番組中、半分にあたる3番組のスタッフを交代させたり、チーフ職から外す処置を取った。
スタッフとパーソナリティーとの距離が近いラジオ番組では、両者の信頼関係が番組の質を高めていくだけに、今回の大幅な配置転換という“荒療治”は異例中の異例。だが、倖田の番組が生放送ではなく、収録であったにもかかわらずチェックできなかった点が、厳罰につながったようだ。
同局には放送直後の1月30日から3月10日までに406通のメールと100本以上の電話による厳しい意見が寄せられた。40年を超えるニッポン放送の看板番組を激震させた倖田発言。同局では収録番組のチェック体制を改めて強化していくという。
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