アークエンジェルズ

「アーク・エンジェルズ」の活動の記録です。
さよなら「ハニー」
毎朝、ホワイトボードを持って、犬舎に向いワンの様子を一頭ずつチェックします。
便のゆるい子等はフードを検討します。

そして、ハニーちゃんの犬舎を覗くと下痢?
「今日は消化のいいのにしとこうね」と声を掛けました。

ハニーがシェルターにやって来たのが、1月24日でした。
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ハニーは今年10歳になる老犬です。
1月3日にハニーは迷子になり街をさ迷い、保護されました。
警察では、ギリギリの所まで飼い主が現れるのを待ちましたが、結局期限も限界になり、当方にSOSが入ったのです。

私が、ハニーに初めて会った時、昨年失った同犬種の子が頭を過り、胸が熱くなり、ただただ黙って抱きしめました。
「どうして???」
なんと、寂しい目をしている子なんでしょう。
全てを諦めてしまった感じで、瞳は死んでいました。
何年、笑っていないのでしょう・・・。
何年、甘えていないのでしょう・・・。

長年、寂しい思いで暮らして来たハニーの最後は、処分施設でのガスによる窒息死だったのです。
考えても恐ろしい事です。

警察からそのまま、診察に行きました。
体重19キロ。
フィラリア(+)
飼い主がハニーをどのように扱っていたかが、誰でも判ります。

ハニーが付けていたいた、ボロボロの首輪・ハーネスが長年のハニーの苦しみを物語っていました。

ハニーは逃げ出したと言っても過言では無いでしょう。
私は、ハニーに対しての悲しみと、飼い主の対しての怒りしかありません。

そんな、ハニーちゃん。
ガリガリで体力がないのと、お年寄りで足はフラフラしていました。

おそらく初めての雪を見て、ハニーは大喜びでした。
バーニーズはとっても暑がりの犬です。
スイスの雪山の犬。

我が家の12歳になるバーニーズも、今はほとんどを寝て過ごしていますが、雪が降り始めると、「大丈夫?」と思うくらい、大喜びでお馬さん入りで駆け出します。
ハニーも一緒でした。
雪を食べ、雪の上でゴロゴロし、空に向かってハフハフと笑顔でバタバタしていました。
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今日、朝の掃除の時は、いつものように尻尾を振って出て行きました。
ランでフラフラと歩きながら、ベットに入ったり、お陽様の下で気持ち良さそうに日光浴をしていました。
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2時頃、「さぁ〜おうちに戻ろうか」と迎えに行くと、パタンと足を折って座り込みました。
???
かなり、足が弱くなってるね。。。。と思いながら犬舎に入りました。
大型犬の10歳になる1年は、人間の7年間とも言います。
人間で言えば、大型犬のハニーは80歳近かったでしょう。

足腰のふらつきが気になり、私もスタッフも作業の合間に何度も、ハニーの様子を見ていました。
作業中に犬舎の前を通ると、ハニーはいつも立ってドアの前で見ていたのが、夕方はベットで寝ていました。

犬舎内に入って、「ハニー・・・しんどいの?」って声を掛けると、ソロソロと寄って来て、ペッタリともたれかかりました。
今、思えば、あの時、ハニーは私に何か話していたのでしょう。
時間にすれば、3分くらいですがハニーは暖かな体で、静かにもたれていました。
私は、黙って静かにハニーの頭をゆっくりと撫でているだけでした。

それから、30分くらいしてスタッフが呼びました。
「ハニー倒れた!!」
すぐに、獣医師に電話で状況を知らせました。

電話で話している時、代表が大きな声で「早く!!来なさい!!」と。
ハニーの犬舎へ走ると、大きな息で見守る私達をジッと見ていました。

私達は呼びます。
「ハニー今から楽しい事がいっぱいあるよ!!」
「まだまだ、頑張らないとあかんよ!!」
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それから、5分位でしょうか・・・
ハニーは大きく伸びをして大きく息を吸い込み静かに瞼を閉じました。

「ハニーーーーー!!」

ハニーの背中に羽が付きました。
そして、ハニーはフワフワとお空に昇って行きました。

私達と過ごした、約50日。

「次に生まれ変わって来る時は絶対に良い所に来るのよ!!」
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3月11日 午後5時15分。
バーニーズ・マウンテンドック「ハニー」没。
合掌。


そして、ハニーはもしかしたら、里親様の元へ行けるかも知れませんでした。
と、言うのはつい数日前に里親様のお母様が、ご主人と相談して迎えて下さるかを検討してみます。とおっしゃって下さっていました。
当日も「このまま連れて帰りたいなぁ。」とのお言葉も頂いていました。

高齢のハニーちゃんと長い時間を過ごす事は出来ないですが、たとえ後1年でも愛情たっぷりで中身の濃い生活が楽しめれば、年数では無いと思います。
里親様=お看取り様のようですが、ワンは旅立つ時、最愛の人の胸の中で送られるのが一番の幸せだと思います。

ハニー・・・。チャンスはすぐそこまで来てたのに・・・。
そのようなお話があった直後だっただけに、私達は本当に深い悲しみを受けております。

現在、シェルターで生活している子。
88頭。

私は最近よく思います。
「あなたたちも急がないと・・・シェルターに長く居たらダメじゃない!!」

どこにあるのか、幸せな家庭・・・。
犬の寿命は短いです。
大きな愛でどうかどうか、早くここに居る家族を見つけてあげて下さい!!


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