越後交通(長岡市台町)は4月下旬から、JR長岡駅と京都、大阪を結ぶ深夜便を運行する。リムジンバスの「ゆったりシート」に加え、柏崎市西山地区に止まるなど、鉄道でカバーできない顧客の利便性に配慮した。中越と関西方面をつなぐ初の定期路線となる。
運行計画によると、バスは午後10時半に長岡駅東口を出て、長岡インター、西山などを経て、柏崎駅前から高速道を直行。京都駅には翌日の午前6時7分に到着する。終点の堺市駅には午前8時17分着の行程だ。
長岡から京都までは約7時間40分で、午前6時23分到着のJRの夜行急行よりも1時間以上要する。だが、料金は片道8150円と、JRの急行「きたぐに」(自由席8610円)と比べると割安感がある。復路も京都を夜に出て、長岡には翌朝6時41分に帰って来るため、越後交通の担当者は「宿泊しないですむ」とPRする。
JRとの大きな違いは、椅子の座り心地にある。大型バスだが、座席は横に3列の29人乗り。隣の人を気にせず、足を伸ばして睡眠できるシートで、担当者は「ボックス型のJRの自由席より快適」と胸を張る。
関西圏と新潟を結ぶ高速バスには新潟交通の便があるが、京都を出て以降は三条市までノンストップのため、中越の住民には不便が続いていた。
長岡市の男性団体職員(48)は「娘(21)が京都の大学生で帰省のたびに三条市まで迎えに行く。JRは天候によっては遅れることが多いので新しい便は助かる」と話す。バスの利用には、座席予約が必要となる。【根本太一】
毎日新聞 2008年3月11日