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過去最高額 59億円遺産隠し

逮捕されたのは、大阪・生野区の金融会社「東海商事」の社長や関連会社7社の役員を務める清水初枝容疑者(64)と、これらの会社の役員を務める妹の石井淑子容疑者(55)の2人です。調べによりますと、清水社長らは、前の社長だった父親から3年前におよそ75億円の遺産を相続しましたが、その一部を税務署に申告しただけで残りの59億円を隠し、相続税およそ28億円を脱税をしたとして、相続税法違反の疑いが持たれています。清水社長の自宅にある、以前はガレージとして使われていた物置からは、札束の詰まった段ボール箱およそ50箱が見つかったということです。調べによりますと、清水社長は、父親が病気になった数年前から、父親や親族名義の10以上の銀行預金を数十回に分けて引き出し、野菜や果物などが入っていた段ボール箱を再利用して、現金を隠していました。東海商事とその関連の会社は、いずれも、ここ10年間黒字が続いているということですが、それに比べて相続額の申告が少ないことを不審に思った大阪国税局が調査を進めていました。大阪地検特捜部などは、清水社長らが遺産の正確な額を把握されないように現金のままで隠していたとみて、59億円という過去最高額の遺産隠しの実態解明を進めています。
もどる3月11日 18時50分
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