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社会
前函館市長が提訴 現市長に1100万円賠償請求 「会見などで名誉棄損」(03/12 00:22)【函館】昨年四月の函館市長選をめぐり、落選した井上博司前市長(71)が十一日、記者会見や演説の際の虚偽の発言などで名誉を傷つけられたとして、市長選を争った西尾正範市長(59)を相手取り、慰謝料など千百万円の損害賠償と謝罪広告を求める訴訟を函館地裁に起こした。原告側代理人は、前職と現職の首長間で争われる同様の訴訟は「全国的にも極めて異例」としている。 訴状などによると、西尾氏は助役辞任後の昨年一月の記者会見で《1》原則として認められない市街化調整区域への有料老人ホーム建設計画について、井上氏が再検討を強く指示した《2》井上氏が地元情報誌の主宰者と癒着しており、主宰者が市政に関与している−と言及。さらに、市長選告示が迫った昨年四月の集会で、時代劇になぞらえ、井上氏を「悪代官」に例えたとされる。 井上氏側は「(再検討の指示や地元情報誌との癒着は)事実に基づかない事実無根の発言。著しく名誉を傷つけられ、市民からの信頼も失墜した」と主張している。 訴状では、西尾氏の一連の発言は、有権者の井上氏離れを企図したものと指摘。原告側代理人は「選挙戦における言論の自由がどこまで認められるのかが問われている」としている。 提訴を受けて、西尾氏は「私は市政のありようを批判し、是正を求めたものであり、訴状を見た上で、弁護士とも相談し、対応したい」とコメントした。
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