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神戸市議を逮捕 元風俗経営者の差し押さえ逃れ共犯容疑

2008年03月11日23時31分

 知人が実質的に営む風俗店経営会社の法人税滞納に伴う差し押さえを免れるため、同社の財産を隠したとして、神戸地検特別刑事部は11日、行政書士で神戸市灘区選出の同市議、上脇義生(よしお)容疑者(58)=公明党、3期目=を国税徴収法違反(滞納処分免脱)の疑いで逮捕した。

 調べでは、上脇容疑者は、神戸市中央区の風俗店経営会社「サンゴールド」を実質的に経営していた西川聖史(きよし)容疑者(67)らと共謀。05年5月〜07年9月、会社事務所や風俗店などの賃貸借契約を解約して返還された保証金や店の売上金計約2100万円を元従業員(57)名義の銀行口座に振り込んで隠し、差し押さえの強制執行を免れた疑い。

 上脇容疑者と西川容疑者は、賃貸借契約を西川容疑者から元従業員に変更し、風俗店の営業権を譲り渡したように仮装していたとされる。神戸地検は3日までに西川容疑者と元従業員を国税徴収法違反容疑で逮捕。捜査の過程で、上脇容疑者の関与が浮上した。

 西川容疑者は神戸市兵庫区内の風俗店5店の事実上のオーナーで、法人税約2億2000万円を滞納していた。上脇容疑者は73年に兵庫県警に採用され、県警本部や署の生活安全部門に勤務し、94年に警部で退職した。翌年の市議選に初当選、公明党兵庫県本部で団体渉外局次長を務めている。

 関係者によると、上脇容疑者は支持者を通じて、西川容疑者と知り合ったという。

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