血液抗凝固剤の自主回収開始
自主回収されるのは、「扶桑薬品工業」と「大塚製薬工場」、それに「テルモ」が製造・販売している「ヘパリンナトリウム」という薬で、血液が固まるのを防ぐため、人工透析などの際に広く使われています。厚生労働省によりますと、アメリカの製薬会社が販売しているヘパリンナトリウムを投与された患者に、去年12月以降、アレルギー反応などの副作用が相次いで報告され、FDA・食品医薬品局が調べたところ、本来は含まれていない成分が検出されたということです。これを受けて国内の製薬会社が調べた結果、3つの会社が、アメリカの同じ工場から原料を輸入していることがわかりました。国内では副作用の報告数に変化はなく、製薬会社の調査でもこれまでのところ成分に異状は見つかっていないということですが、念のため3社とも自主回収を始めました。厚生労働省は、ほかの薬への切り替えを求めるとともに、どうしても必要な場合は、患者に十分説明したうえで副作用に注意して使うよう呼びかけています。 |
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