中国に輸出するための日本産のコメ約50トンが天津、上海両港で通関できず留め置かれている問題について、若林正俊農相は11日の会見で「どうなっているか、どうして遅れているかを(外交ルートで)問い合わせている」と述べた。農林水産省によると、中国政府は「春節の休みが入ったため遅れているのではないか」と説明しているが、通関の見通しなど具体的な回答はないという。
これまで日本産コメの通関手続きは3週間程度で終わっていたが、今回は1月下旬に中国に着いて約1カ月半がたっている。日本側では、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件の影響ではないかとの憶測も出ている。【位川一郎】
毎日新聞 2008年3月11日 21時38分