フナミタカオです。
昨日公開されたiPhone SDKを無事ダウンロードすることができた。
昨年末に購入したMacBookにインストールし、噂のiPhoneシミュレータを動かしてみた。ほぼ、本体と同じ動きを再現できているのではないでしょうか。キーボードも使えて、テスト環境として、期待できそうです。
実は、まだ、コードは一行も書いてないのだが、シミュレータの出来がいいので、ここで、紹介します
iPhone SDKをインストール
iPhone SDKついに公開。もちろんiPod touchの開発もできるにも少し書いたが早速、昨日公開されたSDKをダウンロードし、Macにインストールした。 動作環境は、OSX10.5.2がインストールされた、インテルMac。今回インストールしたMacは07/11に発売された↓こちらAPPLE MacBook 2.2GHz Core 2 Duo/13.3/1G/120G/8x SuperDrive DL/Gigabit/BT/DVI MB062J/B
OSのアップデートは、通常のソフトウエアアップデートを行えば最新版のOSX10.5.2になった。
あとは、ダウンロードしたiPhone SDKをインストールするのだが、このインストールでは、Xcode3.1がインストールされる。通常のインストールを行うと、既存のXcodeを上書きしてしまうので、上書きインストールをしないで、既存のバージョンと併用するためには、インストール先をカスタムで選択する必要がある。
その方法は、iPhone SDK Readmeに書かれていますので、読みながら進めてください。
実は、僕は、よく読んでやったつもりだったのだけど、失敗して、上書きしてしまった。
通常Xcodeは HD直下の /Developer というフォルダにあるのだが、上書きしないためには、HD直下に /Xcode3.1 というフォルダを作って、そのフォルダをインストール先に指定する必要がある。僕は、/Developerフォルダの下に/Xcode3.1 というフォルダを作ったのだが、これだと、上書きされてしまった。 指定したはずの/Xcode3.1は空っぽで、見事に上書きされたので、注意
上書きされない(たぶん):Macintosh HD/Xcode3.1
上書きされる:Macintosh HD/Develope/Xcode3.1
Xcode3.1でiPhoneプロジェクトを作る
上書きインストールされてしまったが、Xcodeアプリは、インストール先のフォルダのしたのApplicationsフォルダにある。
1.ダブルクリックで起動し、「ファイル>新規プロジェクト」を実行。
2.新規プロジェクトダイアログで、Cocoa Touch Applicationを選択。
3.保存ダイアログで、適当な場所に保存する(たとえば testtouch とか)。
プロジェクトのウィンドウが開き、これで、アプリの雛形ができた。
ウインドウ上部の「ビルドして進行」を押す。ここまで、なにも、プログラムは書いてないのですが、これで、iPhoneシミュレータが動き、アプリのテストができるようになる。
といっても、もちろん、作成したアプリは、コードがないので、動作はするが、黒い画面がひらくだけ。
しかし、このiPhoneシミュレータには、Photos,Settings,Contacts,Safariのアイコンがありそれぞれ、きちんと動いてくれる。
iPhoneシミュレータでiPod touch気分に浸る
実は、僕はまだ、iPod touchを購入していない。SDK出てから考えようと思っていたからなのだが、開発するだけなら、このシミュレータで十分かもしれない。回転させて、画面の縦横を帰ることもできるし、先ほども書いたがSafariがサクサク動いてくれる。
そして、マルチタッチ機能をなんと、オプションキーと組み合わせることで実現している!これはすごい。
もちろん、iPod機能とか、電話機能はない(できたら、すごいんだけどねえ)。でもキーボードは使える
Safariが動くということなので、実はWebアプリの開発でもとても便利なシミュレータになりそう。やっぱURLとかは、普通にキーボード入力できたほうが、便利ですよね。
以下、シミュレータの機能を箇条書きにしてみる。
1.画面のローテートができる
ブログのエントリーをSafariで表示して、回転してみた。回転時のアニメーションもでた。細かいところまで再現できている印象を受ける。
右回転:commnad+→
左回転:commnad+←
2.画面の拡大縮小は、マルチタッチで!
今回の一番の驚きは、このマルチタッチのシミュレーション。MacBookではoptionキーを押しながら、トラックパッドを2本指で操作することで、画面上に、タッチしている感じのアイコンが現れ、それを動かすことができる。その動きで、画面の拡大縮小もできる。ただし、微妙に指の操作感とずれている感じがするが、ま、許容範囲。 2本指をスライドさせて、スクロールする機能は、問題なく動作する。 ダブルクリックでも、拡大縮小する。3.Photosのスライドショーが美しい
Photosというアプリのスライドショーだが、このままビューアーとして、使いたくなるくらいよくできている。 眺めていて、美しい。iPhoneのアプリとしてよくできているということなんだけど、完璧に動かしている、シミュレータはすごい。 写真を取り込むためには、たぶん、iTunesで同期する必要があるのだが、このシミュレータは、iTunesにはマウントできない。いまのところ、写真の追加は不明です。
4.文字入力はキーボードが使える。日本語入力も可能!
やっぱり、テストには、Mac本体のキーボードで入力できるほうが便利。
日本語をコピー&ペーストすることもももちろんできる。
そしてデフォルトでは、日本語入力はできないのだが、Settingsで日本語入力を使えるようにできる。
Settings>General>Keybord>International Keybords>Japanses -> ON
このチェックをつけると、iPhoneのキーボードに、地球アイコンがつく、これを押すとキーボードが変更できる。日本語にし、もし、キーボードが数字なら、左下の[123]ボタンを押して、アルファベットに切り替える。
これで、入力ができるが、このときは、Mac本体側のキーボードは使うと、ローマ字直接入力になってしまう。
4.Safariがサクサクうごく
Safariの下部の、ブックアイコン(BookMarks)に入っている、iPhone Web Applicationから、いろんなiPhone ,iPod touchアプリを試せます。iPod touchがなくても、これで、試せますね。(といっても、Mac本体はほしいので、本体のないかたは、iPod touch買ったほうがお安いです)
しかし、Safariはよくできてる。フォームへのテキスト入力時に、クローズアップするところとか、すばらしい。e-mobileをしばらく使っていたが、ストレスばかりでこの快感がなかった。
アメリカではSafariがモバイルブラウザの7割ということだけど、iPhoneが日本で公開されれば、そのくらいの勢いには達するかもしれない。
僕の持っている携帯のフルブラウザは、フォーム入力時に、文字入力画面だけになってしまう。ほんとう、Safariと比べると、雲泥の差です。
5.ショートカットは4つだけ
シンプルですね。
もっとありそうだけど....
ちなみにヘルプは空っぽです。
6.Flashはもとより、QuickTimeも動かない?
Flashはもともと、touchでは動かないようですが。QuickTimeも動きません。これは、本機でもそうかな?
ダウンロードしようとしたのだが....できないそうです。(これは単に、インストーラがOSX用のインストーラがダウンロードできないだけだと思いますが)
シミュレータの完成度高い
ということで、SDKをおろしながら、コードは書かずに、シミュレータを眺めるだけで、結構楽しめた。
ネイティブアプリだけじゃなくて、Webアプリの開発時にも使えるシミュレータである。
モバイルアプリを作るとき、特に携帯だと、シミュレータが、いまいちで本番機にでの予想外な現象に悩まされるのだが、このシミュレータの気合の入りようだと、とても、やる気になってくる。
すばらしいと思う。
ま、まだ、コード書いてないので、なんともいえませんが、多くの開発者の皆さんが、ダウンロードして、感動しているはず。
このいきおいで、すばらしいアプリが出てくることを期待しましょう。
僕も、コードかかないとね。
コメント (2)
シュミレータじゃなくて、シミュレータかと。
投稿者: nog | 2008年03月09日 14:09
日時: 2008年03月09日 14:09
nogさん、どうもご指摘ありがとうございます。
シミュレーター【simulator】ですねえ。修正いたしました(^^;
投稿者: フナミタカオ | 2008年03月10日 08:35
日時: 2008年03月10日 08:35