『法の相談役』バトン　小浜ひまわり基金法律事務所　弁護士が交代

　福井弁護士会などが管理する小浜ひまわり基金法律事務所（小浜市大手）に勤務していた大伴孝一弁護士（３０）の任期満了による後任として、宮崎亮弁護士（２８）が着任し四日、事務を引き継いだ。

　同法律事務所は小浜市の要望を受け、二〇〇五年四月に開設された。弁護士のいない地域だったため、開設後は多くの相談が寄せられた。

　福井弁護士会によると、これまでの相談件数は五百五十四件。うち二百二十二件は消費者金融などの多重債務についての問題だった。

　退任に当たって大伴弁護士は「高齢者が高額商品を買わされるなど、消費者被害の問題で法廷に立つことが多かった。高齢者の権利擁護のために自治体、警察、民生委員らとネットワークを組めたことが良かった」と三年間の任期を振り返った。

　後任の宮崎弁護士は、名古屋市内の法律事務所勤務を経て着任。「積極的に勉強する。一人で抱え込まず、相談に来てもらえれば」と利用を呼び掛けた。

　この日は市内のホテルで、関係者を招いての引き継ぎ式があった。　（池上浩幸）