対日輸出停止聞いていない 検疫強化問題で山東省長

 【北京9日共同】中国山東省の姜大明省長は9日、全国人民代表大会(全人代)が開かれている北京で記者会見し、中国製ギョーザ中毒事件を受けて同省での検疫が強化され、冷凍野菜などの食品の対日輸出が停止している問題について「全面的に停止したという情報は得ていないし、企業から停止したという報告も受けていない」と述べ、問題は生じていないとの認識を示した。

 一方で、このほど発表された日本向けなどの輸出食品への検疫強化は「品質を高め、日本の消費者に対する責任を果たすため」と説明。昨年から全国的に始まった輸出品の管理強化策の一環で、ギョーザ中毒事件と直接関係はないとの見方を明らかにした。

 さらに「山東省の輸出食品は安全だ」と強調した。

(2008年03月09日)

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