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在韓外国人「日本や香港はすごく楽」(2/4)

【特集】外国人が暮らしにくい国・韓国

◆「韓国は外国人が自分の名前で暮らせない国」 

 外国人が韓国に住んでいて最も困るのが「自分が、自分自身として生活できない」ということだ。「金融・インターネット・通信など、生活の基本となるサービス分野で外国人が自分の名義を使うのは非常に難しい」と訴える。コンフェリー(外資系ヘッドハンティング会社)ソウル支社のジョナサン・ホームズ支社長は「世界11位の経済力を持つ韓国が、中国の上海やタイのバンコクよりも外国人にとって不便なのか、到底理解できない」という。

 PR会社プレーンのマイケル・ジェームズ・ベースバート副社長(36)の日常生活は、ほとんどが「うそ」で塗り固められている。携帯電話の名義も、クレジットカードの名義も韓国人の妻のものを使っている。ポータルサイト「ネイバー」と「ダウム」にID登録しているが、これもすべて妻の名義だ。ベースバート副社長は「外国人のわたしが韓国で自分の名前で暮らそうとすれば、あまりにも多くの時間やお金、書類が必要だから」と説明した。

 台湾人留学生のリ・サンウィアンさん(23)は音楽サイトでK-POPをダウンロードするたびに、韓国人の友達に携帯電話の少額決済をお願いする。韓国の歌を3‐4曲ダウンロードするのにかかる費用1000‐2000ウォン(約113‐226円)を振り込むためにいちいち銀行に行く不便さを解消するため、友達に頼んでいるのだ。

◆外国人の手間は2・3倍  

 韓国に住む外国人はほとんどが韓国政府の発行する外国人登録証と登録番号を持っているが、実生活ではあまり役に立たない。このため、映画・列車のチケット予約、ネット決済などができず、韓国人より2・3倍も手間がかかるケースが多い。

 日本人でJSRマイクロ・コリア営業チーム長のワカバヤシ・ゲンゴさん(41)は昨年7月、家族と共にソウル市江南高速ターミナル近くの映画館に行ったが、4時間以上待たされ、やっとのことで映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を見た。インターネットで映画のチケットが予約できていれば、そんな苦労はしなかったはずだ。ワカバヤシさんはCGVやシティー劇場など、複数の映画館のインターネット会員になろうとしたが、外国人登録番号では加入できなかったり、映画館側がさまざまな書類を出すよう求めてきたため、だめだった。

リュ・ジョン記者

キム・ヨンジュ記者

ピョン・ヒウォン記者

キム・ギョンウン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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