アメリカのバクスター社製の血液凝固防止剤、ヘパリンナトリウム製剤で死亡などの副作用が相次いでいる問題で、日本でも製剤の自主回を始めました。
自主回収を始めたのは、扶桑薬品工業、大塚製薬、テルモの3社です。ヘパリンナトリウム製剤は血液が固まるのを防ぐ薬で、主に人工透析などの際に使用されていますが、アメリカのバクスター社のヘパリンナトリウム製剤を使用した患者から、去年12月以降、アレルギー反応などの重い副作用報告が448件あり、うち21人が死亡しています。
今回自主回収する国内3社の製品は、バクスター社の製品と同じ会社から原料を輸入していました。今のところ国内で目立った副作用の報告はありませんが、厚生労働省は国内3社に対し、医療機関への情報提供を指示しました。(10日20:16)