(08/03/10)
2月のマーケットレビュー(08年)
2月29日
1月31日
日経平均株価
13603円02銭
13592円47銭
TOPIX
1324.28
1346.31
NYダウ平均株価
12266.39ドル
12650.36ドル
ナスダック総合指数
2271.48
2389.86
ハンセン指数(香港)
24331.67
23455.74
上海総合株価指数
4348.543
4383.393
10年日本国債利回り
1.355%
1.440%
10年米国債利回り
3.51%
3.60%
東証REIT指数
1564.74
1579.80
NY原油WTI
101.84ドル
91.75ドル
ドル円(東京・17時)
104円33−35銭
106円61−64銭
2月の東京株式相場は乱高下の末、ほぼいってこい。日経平均株価は前月末に比べ 10円55銭(0.08%)上昇したが、東証株価指数(TOPIX)は22.03 ポイント(1.64%)下落した。日経平均がわずかながらも月間で「陽線」となっ たのは5カ月ぶり。月初は、米国の景気後退懸念や信用収縮不安から売られ、6日に は日経平均が646円安と今年2番目の下げ幅を記録した。しかし、その後は、著名 投資家ウォーレン・バフェット氏が、経営不振の米金融保証会社(モノライン)を救 済する案を提示したことなどから信用収縮懸念が後退、14日には日本の2007年 10−12月期の国内総生産(GDP)伸び率が予想を大幅に上回ったことが好感さ れ、日経平均は558円高と今年一番の上げ幅を記録。27日には1カ月半ぶりに 1万4000円台を回復した。だが、それもつかの間、米連邦準備制度理事会 (FRB)のバーナンキ議長の議会証言を機に金融不安が再燃、為替相場も大幅な 円高・ドル安に振れたため、企業業績への懸念も広がり、再び下げ基調に転じた。
米国の株式相場は4カ月連続の下落。ダウ工業株30種平均は383.97ドル (3.04%)、ナスダック総合指数は118.38ポイント(4.95%)それぞ れ下落した。5日には、米サプライ管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業 景況感指数が大幅に悪化した上、モノライン大手の格下げ懸念も観測され、ダウ平均 は370ドル安と今年最大の下げとなった。ただ、その後は利下げ期待やモノライン 大手の格下げが回避されたことから買い戻された。しかし、バーナンキ議長が住宅不 況の影響で「小規模な金融機関の破綻はあるかもしれない」と発言したことや、米大手 保険会社がサブプライム関連で大幅な赤字決算を発表したことなどが嫌気され、29 日にはダウ平均が315ドル安と今年2番目の下げを演じるなど値動きの荒い展開が 続いた。
米国の10年物国債利回りは小幅低下(価格は上昇)した。米景気の後退懸念が強 まり、比較的安全な資産といわれる債券市場へ資金が流入、米10年物国債利回りは 3.51%と前月末の3.60%から低下して月越えした。日本の新発10年物国債 利回りも小幅低下。国内景気の減速懸念、年度末要因などから買われた。ただ、日銀 が利下げを実施するとの観測は少ないなど、新規の買い材料にも乏しく、こう着状態 は続いた。
円の対ドル相場は上昇。米国のモノライン救済計画報道などを受け、一時1ドル= 108円台まで円安・ドル高に振れたが、月末のバーナンキ議長証言を機に、米利下 げ観測や金融不安が再燃し、ドル売りが加速。29日には104円半ばと2年9カ月 ぶりの円高・ドル安水準に達した。
東証REIT指数は小幅続落。不動産投資信託(REIT)市場は1月下旬でいっ たん底を打ったとの見方から、個人投資家を中心に見直し買いが入り、東証REIT 指数は一時、1600台を回復した。しかし、月末にかけて信用収縮懸念が再燃、戻 り売りが広がった。
ニューヨークの原油先物相場(WTI)は高値更新。米利下げ観測を受けて投機 マネーが再び流入。3月5日の石油輸出国機構(OPEC)総会での減産観測、米 テキサス州の製油所火災、産油国の政情不安などを手掛かりに買われ、WTIは 19日には史上初めて終値で1バレル=100ドル台を付け、さらに28日の夜間 取引では一時、103ドル台に乗せる場面もあった。(八木隆志)
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