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パイオニア、プラズマパネルの生産終了、08年3月期は150億円の赤字に

2008年3月10日 14時5分 この記事を携帯に転送する

パイオニアは3月7日、プラズマ・ディスプレイ用パネルについて、次期新製品に搭載する分を最後に自社生産を終了し、外部からの調達に切り替えると発表した。外部調達するパネルにパイオニアの独自技術を盛り込むことなどを協議しており、詳細が決まり次第明らかにするとしている。

パイオニアは2004年にNECのプラズマ事業子会社を取得して拡大路線をとったが、市場価格の下落によるプラズマ製品の原価率悪化などで、2005年3月期から3期連続の赤字となった。

同社はプラズマ・ディスプレイ用パネルについて、今後想定される販売数量でコスト競争力を維持するのは難しい、と判断した。2008年3月期中にプラズマディスプレイ生産設備に関し190億円の減損処理を行う。これに伴い同期の連結最終損益は150億円の赤字となる見込み。従来予想は60億円の黒字だった。

またパイオニアでは2009年3月期より、ディスプレイ事業全体を売上規模に見合った体制にスリム化するとしている。同事業に関連する人員の一部を、カーエレクトロニクス、AV機器といった分野に振り向ける。

カーエレクトロニクス事業ではカーナビ関連を強化し、中期的に営業利益率6―7%の水準維持を目指す。AV機器などのホームエレクトロニクス事業は、薄型ディスプレイと連携するAV機器やBlu-rayディスク関連製品を増やし、2010年3月期の黒字化を目指す。これに加えシャープとの業務提携を進める。薄型テレビ用の音響システムなどを共同開発するほか、シャープから液晶テレビの供給を受け、2008年秋に欧州市場へ投入する計画。

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