ここから本文エリア 59億円遺産隠しで社長ら逮捕 相続税脱税で過去最高額2008年03月11日 父親から相続した約59億3千万円を隠し、相続税約28億6千万円を脱税したとして、大阪地検特捜部は11日、大阪市生野区の不動産賃貸会社「東海商事」社長、清水初枝容疑者(64)=大阪市生野区=ら2人を相続税法違反(脱税)容疑で逮捕し、大阪国税局と合同で同社事務所など10カ所を家宅捜索した。清水容疑者は「現金を自宅に保管していたのを忘れていた」とあいまいな供述をしているという。 相続税の脱税額では、創業者の父親の遺産を隠したとして同特捜部が06年に逮捕・起訴した「トモエタクシー」(大阪府守口市)元社長、西井良夫被告(63)=一審・懲役4年、罰金7億円、控訴中=による約24億8千万円を超え、全国で過去最高額。 他に逮捕されたのは清水容疑者の妹で別の不動産賃貸会社長、石井淑子容疑者(55)=同区。容疑を認めているという。 調べでは、東海商事など8社を経営していた父親が04年に死去し、少なくとも約75億円の遺産を残したのに、2人は段ボール箱に詰めた現金を自宅の車庫に隠匿。約16億円しか申告せず、28億6千万円を脱税した疑い。他の親族6人も相続したが、申告は2人に委任していた。 関係者や登記簿によると、父親は貸金業を手がけるかたわら、大阪・ミナミのテナントビルなどを会社名義で所有。多額の賃貸料収入を得ていた。父親の死後、清水容疑者が8社の社長を継ぎ、石井容疑者もこのうち2社の代表取締役などを務めていた。 同国税局の調査着手時、8社が申告していた売上高は年100万〜5200万円、計約1億7400万円だった。 PR情報関西ニュース
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