2008年3月11日 12時55分更新
ことし1月、佐賀県唐津市で救急搬送の要請があった中国人の男性が15の病院に受け入れを断られ、死亡したことを受け、福岡県は唐津市から福岡市内の3か所の救命救急センターに直接受け入れを要請ができる体制を整備することにしました。
これは福岡県の麻生知事が、10日、定例県議会の一般質問で明らかにしたものです。
この問題は、唐津市で中国人の男性が、救急車に収容されたものの、佐賀県と福岡県内のあわせて15の病院に受け入れを断られ、およそ2時間半後に福岡市内の病院で死亡したものです。
これを受けて、福岡県は、唐津市消防本部から福岡市内の3か所の救命救急センターに、重症の救急患者の受け入れを、直接、要請できる連絡体制を今月中に整備することにしました。
受け入れ先になるのは▽福岡大学病院と▽済生会福岡総合病院、▽それに九州大学病院の3つの医療機関です。
福岡県では、重症の救急患者の搬送が、全国的に問題になっていることから、今後、県を越えた消防と医療機関の協力体制を拡大することにしています。