高松放送局

2008年3月11日 10時2分更新

さぬき市 精神病棟廃止へ


新たな医師の確保が難しくなっていることなどから、さぬき市は、市民病院の精神科の病棟を、早ければ今月末で廃止することになりました。外来については、引き続き診療を行うことにしています。

さぬき市によりますと、市民病院の精神科では、現在3人の医師が診療にあたっていますが、今月末で退職する医師の後任が見つからず、4月からは医師2人の態勢になります。この態勢では、外来と入院患者に十分対応出来ないとして、さぬき市は現在入院中の4人の患者の退院の状況をみながら、外来の診療は続けるものの、早ければ今月末に精神科の病棟を廃止することになりました。さぬき市民病院の精神科病棟には、ベッド数が190床ありますが、国の精神医療の施策の見直しで、患者の早期退院が進められていることから、入院患者が大幅に減ってきています。このため、老朽化した現在の病院の建て替え計画の中でも、精神病棟については結論が先送りされ、一般病棟のみ先行して建て替えが決まっています。さぬき市の大山茂樹市長は「今回廃止することになった精神病棟について、建て替え計画の中で復活させるのは財政的にも難しい」と話しています。