小池百合子元防衛相は10日、名古屋市で開かれた「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、トウモロコシなどを原料とする代替燃料バイオエタノールについて「中長期でみれば開発は大いに疑問で、どこかで破綻(はたん)する。北海道洞爺湖サミットで議長国として反対方針を国際標準にすべきだ」と述べ、日本政府が主導して開発中止で国際合意を目指すよう主張した。
トウモロコシ価格はバイオエタノールの原料としての需要の高まりで国際的に急騰している。
小池氏は「食卓は異変をきたしている。食の安全保障を考えると市場原理に任せておくべきではない」と指摘した。【古本陽荘】
毎日新聞 2008年3月11日 0時09分 (最終更新時間 3月11日 2時09分)