2008年03月11日 更新

上田現さんが死去…元ちとせ「ワダツミの木」などを作詞作曲

9日に肺がんで亡くなっていた上田現さん。闘病生活を送りながら、音楽活動を続けていた

9日に肺がんで亡くなっていた上田現さん。闘病生活を送りながら、音楽活動を続けていた

 ロックバンド、レピッシュの元キーボード奏者で、音楽プロデューサーの上田現(うえだ・げん)さんが9日午後5時15分、肺がんのため東京都内で死去していたことが10日、分かった。47歳だった。

 上田さんは昭和62年にメジャーデビューしたレピッシュで、平成14年に脱退するまで中心メンバーとして活躍。バンド在籍中を含め、個人名義で4枚のアルバムを発表した。また、ソロ活動と並行し、音楽プロデューサーとして歌手、元ちとせ(29)のヒット曲「ワダツミの木」を作詞作曲するなど、多くのアーティストの楽曲を手掛けた。

 所属事務所によると、一昨年末に肺がんを発病し、本人にも告知されていたという。その後は「腰痛」と公表し、抗ガン剤などの治療を受けながら音楽活動を続けていた。昨年、レピッシュが再結成して全国ツアーを行った際、SHIBUYA−AXで行われた10月21日の東京公演にのみ出演した。

 11月23日放送のフジテレビ系「僕らの音楽」(金曜後11・30)にも出演し、パンクバンドのKEMURIとセッション演奏したのが、公の場での最後の姿だった。今月3日には47歳の誕生日を迎えたものの、その6日後に亡くなった。

 通夜は12日午後6時から、葬儀・告別式は13日午前11時から、いずれも東京都新宿区南元町19の2、千日谷会堂で。喪主は妻、理央(りお)さん。

◆歌手、元ちとせ(29)

「本当に悲しく、悔しい気持ちでいっぱいです。上田さんと出会ってから教えられたことや、作ってきた音楽をこれからもずっとずっと歌い、届けていこうと思います」