議会・行政 : 市立病院の経営状況、議員が厳しく追及 名張市議会一般質問
投稿者: 編集部 投稿日時: 2008-3-10 17:45:30
市立病院の山本順仁事務局長の答弁によると、開業時からの病院会計の欠損金累計額は2008年度末に82億円を超える見込みで、森脇議員は未払い金を仮払いするための一時借入金が増えていることや、毎年10億円近い損失が発生していることなども併せて指摘した。
質問に対し、亀井利克市長は「収入と支出を合わせようとすれば、病院を『診療所』にするしかないが、それでは市民の了解が得られない」と述べ、伊藤経人副市長は「救急医療など不採算部門については一般会計からの繰り出しが基本的で、ルールに基づき行っている」との見解を示した。
また森脇議員は、市が5年前から出している財政非常事態宣言について、近年の市税収入の増加や市債償還の状況などに触れ、「解除してもよいのではないか」と言及。しかし亀井市長は、基金の枯渇や交付税収入の減少によって「突発的な財政難に耐えることができない」と現状を説明し、理解を求めた。