乳がんは今や日本人女性の20人にひとりがかかると言われ、胃がんを抜いて女性の癌のトップになっている。この乳がん、実はかかりやすいリスクを持った人というのが分かってきている。ロンドンの37000人の女性を対象とした調査の結果、アスピリンにはこのリスクを20%減らす効果があると発表された。
今や日本人女性のかかりやすい癌のトップとなった乳がん。実に女性の20人にひとりがかかると言われ、これまで長く1位であった胃がんを抜いてしまった。この乳がん、実は出産経験や家族の罹患歴、薬や肥満、アルコール摂取量など、かかりやすいリスクを持った人というのが徐々に分かってきている。調査したのはロンドンにあるガイズ・アンド・セント・トーマス病院の医師らで、21項目に渡って乳がんリスクのある女性たち37000人を対象として行われた。その結果、アスピリンに代表される非ステロイド系消炎剤には、このリスクを持った女性の罹患率を20%減らす効果があることがわかったという。
また、すでに乳がんが出来てしまった女性に対しても、補助的な緩和剤として効果が高いこともつきとめた。
アスピリンは過剰摂取すれば心臓発作をもたらす危険もあり、理想的な服用量と期間についてはまだ研究が続けられるという。
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