精神障害者への偏見、差別をなくす活動を行っている精神保健関係者の団体「アンチ・スティグマ研究会岡山」(中島豊爾会長)は、障害への理解を広めるためのシンボルマークを作製、シールにして販売を始めた。
昨年、一般公募したデザイン50点から、笠岡市の大学生塩飽菜津美さん(19)の作品を選んだ。柔らかい曲線を描いた緑色の大小2つのフォルムがピンクのボールのようなものを包み込むような図柄で、人同士が言葉を投げ合っているような姿をイメージしている。
シールのサイズは、一番大きい縦5センチ、横4・5センチを含む計4種類。21枚1セットで1500シート作り、1シート300円で販売する。
シンボルマークは、米国で精神、知的障害者の偏見を払しょくするキャンペーンで使われた「シルバーリボン」が広く知られている。同研究会ではシールを名刺や郵便物などに張ってPRするほか、地域の民生委員や愛育委員に紹介したり、イベントで販売して普及に努める。
同研究会は「精神障害者が地域で暮らしていく上で住民の理解は何より大切。障害に関心を持ってもらうきっかけになれば」と話している。
シールの問い合わせは県精神保健福祉センター(086―272―8839)。